カナダ留学

移民により形成された多民族国家であるカナダは、人種のモザイク、サラダとも呼ばれ、現在でも移民や留学生の受入に寛大な国です。

カナダへの留学はグレード5（小学5年生）から可能でありますが、日本人には高校生〜大学の留学先として人気です。カナダの高等教育は200校の2年制のコミュニテュ/ユニバーシティ・カレッジ（大学編入または職業訓練コース）と、約100校の4年制大学があります。

カナダはアメリカと比較すると学校数が少ないですが、そのため学校間の学力差が少ないので高水準が保たれています。それゆえ、カナディアンの学生にとっても、学校の卒業は易しくはないとされています。

また授業では積極性が求められ、グループワークでの課題も非常に多いです。協調性なしには高いグレードを目指すことは難しいため、周囲との人間関係を構築できる高いコミュニケーション力を得ることもできるでしょう。

カナダの教育制度は国が直接介入せず、州による管轄が行わる為州ごとで教育制度が異なりますが、基本的には6〜16歳までが義務教育となっています。カナダの学制についてですが、小〜大学までとても日本と似ています。

義務教育中の授業料は国が全額負担となりますが、これはカナダ人のみの対象で、留学生は費用を負担することになります。また高等教育の授業料も一律ではなく、留学生の方が授業料が高いです。

カナダの高校では進級・卒業にする為に一定の単位取得が必要です。日本のように自動的に進学とはなりません。高等教育の種類は「ユニバーシティ（4年制大学）」「コミュニティー•カレッジ（2年制・職業訓練）」「ユニバーシティ・カレッジ（※ユニバーシティとコミュニティカレッジの両方の性質を持ち合わす。）」になります。いずれも留学生受け入れ態勢が整っているため、留学生向けのサポートデスクを備えています。

カナダの西海岸の英語はアメリカ英語に非常に似ており、地域特有の名称や言い回し以外はほとんどアメリカと同じ英語と言ってもいいでしょう。

ただしアメリカ同様国土が広いので、地域によっては発音は異なります。特にカナダの第二公用語であるフランス語が話される東海岸のモントリオールやケベックでは様々なアクセントがあります。

ですがアメリカ英語とカナダ英語にも多少違いはあります。両者を比較する際よく言われているのは、「ou」の発音と付加疑問文に使われる「eh」やスペリングです。カナダは歴史的背景からイギリスの影響を受けているので、イギリス英語のスペリングであるのも特徴です。

カナダの語学留学はとても盛んで、特にBC州のバンクーバー、ON州のトロントが人気です。治安の良さ、ニュートラルな英語のアクセントが主流なことから、長期留学に向いているとされています。

そのため、語学学校の数は非常に多いので、留学前に学校を選ぶと、自分の希望にそぐわない学校選びやコースを受けてしまうことがあります。どの語学学校も体験授業ができるので、事前にリサーチした学校の体験授業受けたあと、そこから選ぶと失敗が少ないでしょう。

英語力に自信がない人も、日本人デスクを構えている学校も多いので、事前に相談をするとエージェントを通さず学校に通うことができます。

ただし街自体もアメリカやヨーロッパの様な人種構成でない地域が多く、アジア人が多いです。特に語学学校は日本を含めたアジア圏からの留学生に人気のため、人種の比率を確認してから学校は選ぶ方がいいでしょう。

カナダの正式名称は「Canada」。「カナダ連邦」「カナダ連邦政府」などの呼称が使われることもあるが、これらは主に政治体制を説明する文脈で使われている名称です。

日本語での正式名称は「カナダ」。日本語での漢字表記は「加奈陀」で、「加」と略されて使用されています。

カナダの面積は9,985,000km²で、日本の約26.4倍です。世界で2番めに面積の大きい国です。カナダより面積の大きい国はロシアだけになります。

カナダの公用語は1969年に制定された公用語法によって、英語（カナダ英語）フランス語(カナダフランス語)と定められています。カナダは二カ国語が公用語とされていますが、英語とフランス語の両方を使いこなせるのは人口のうち17.4%にされています。カナダは移民国家であるため、200語以上の言語が使用されています。

英国放送協会の国際世論調査にて「世界に最も良い影響を与えている国」としてカナダは日本とともに1位に選ばれています。