ローマ

ローマに夏季留学しました。夏のバケーションの季節であり、観光都市ローマは人がとても多かったです。また、全体的にレストランなどは夜遅くから開くため23時ごろでも街に人が溢れていました。その点ではあまり危険だとは感じませんでした。ただ、人が多いためすりや置き引きには十分注意してください。また、羽目を外して酔っぱらっている集団などにも注意が必要ですがほとんどの場合安全だと思います。

ローマには多種多用な民族が共存しています。イタリア人はもちろんのこと、アフリカ人、インド人、中でもバングラデシュ人は群を抜いて多いようです。もちろん中国人もたくさん暮らしています。日本人には、日本食のレストランなどでしか出会うことはほぼありませんが、語学を身につけるためには、これくらいがちょうどいいのかもしれません。

陽が落ちてから、ローマの街に到着したのですが、街灯はあるものの、なんだかうす暗く少し治安に不安を感じました。 石畳の街で雰囲気があって素敵なのですが、夜は少し怖かったです。道のあちらこちらには、ゴミが落ちていました。 町の人はものすごい勢いでタバコを吸っていて、所構わずポイ捨てしていますし、みんな道路はゴミ箱であるという認識なのかな、と感じました。 建物の外では男女関係なく大勢の人が固まってタバコを吸っており、この国の喫煙率に驚きました。 建物の外観はやはりどれも美しく、すべてが歴史的建造物なんだなあ、と感じさせる町並みでした。 路上を歩いていると、いくつもジェラート屋さんが見つかり、何か所か食べて歩きました。イタリアのジェラートは安くておいしいです！ コーヒーを置いているカフェも多く、ドリップコーヒーよりもエスプレッソ系のメニューの提供が多かったです。コーヒーも割安でした。 適当に入ったレストランで、イタリアらしくピザやパスタを食べましたが、日本で食べるイタリアンよりもシンプルで、味付けは濃く感じました。 日本風のイタリアンの方が自分の口に合うかもしれない・・・と思いました。彩りも日本で食べるイタリアンの方がずっと美しいです。

芸術・食・歴史の街ローマ。私は昔から大好きで良く遊びに行っていましたが、好きが高じて留学しました。好きと言う割には勢いだけで決めたのでイタリア語は全く話せず、英語が通じにくいローマでは最初こそ苦労しましたが、結果的には大変楽しい滞在になりました（通学半年程で、簡単な会話は可能に）。イタリア人の国民性は（ローマで感じた感想です）「能天気に見えて実は繊細」といった感じでしょうか。それでも色々なシーンで大雑把な面も垣間見え..例えばお店でも役所でも、営業時間内にとっとと閉めてしまうとか、約束を忘れるとか、待ち合わせに平気で30分、1時間遅れるとか..最初はいちいち腹を立てていましたが、それでも慣れてゆきました。 色々なマイナス点もありますが、それでもそれらに勝る魅力がローマにはあると思います。人懐っこいイタリア人、街中に点在する歴史的な建物や遺跡、美術館や博物館、美味しい料理、お手頃価格で新鮮なジェラート、和食が恋しくなれば和食屋さんも（沢山はありませんが）ありますし。私が感じた唯一不満だった点は医療でした。具合が悪くて駆け込んだ近所の病院で、「緊急に見えないのでまた出直せ」と言われたからです。変な話ですが病院が込み合っている場合、辛かったら大袈裟に痛がったりした方が良い様です..。そんな事も含めて良い思い出ですが。