italyの大学院留学とは

イタリアの大学院では、英語で授業を行うコースが増えてきています。 そのため必ずしもイタリア語が入学に必要ということではありません。

イタリアの大学院のシステムは日本と異なるため、希望する大学院及びコースが決まったら、 入学条件などを確認しておきましょう。 現在持っている学位及び修了している専攻分野によっては、イタリアの希望の大学院やコースに入学できない可能性もあります。

イタリアの大学院のコースを大きく分類すると、 Corso di Master Universitario di Primo Livelloと呼ばれる1年間のコース、 Corso di Master Universitario di Secondo Livelloと呼ばれる、先に書いたPrimo Livelloに続く1年間コース、 そしてCorso di Dottorato di Ricercaと呼ばれる最低でも3年かかるコースに3つになります。

いずれも、イタリアに学部留学していない倍は、日本の4年制大学を卒業していることが入学の条件になります。

イタリアの大学院留学の費用

イタリアの大学院の費用は、各大学及びコースによって異なります。 公立(国立)の大学院であれば学費は年間で、 Dottoratoのコースで年間10~15万円ほど、 Masterのコースで年間50〜100万円ほどが目安になります。

私立の大学院はこれらの公立の大学院と較べて学費が高いとされています。

イタリアの大学院に留学するためには、学費以外にも費用が必要になります。 留学期間中の滞在費や食費、お小遣いなどの生活費、イタリアに渡航するための航空券代金、 他にも保険代金やビザ申請に関わる諸費用も発生します。

入学を希望するイタリアの大学院とコースが決まったら、具体的な学費や生活費について 一度計算をし、計画的に留学資金を準備するようにしましょう。

イタリアの大学院の入学

イタリアの大学院の入学手続きは、大学院とイタリア文化会館それぞれに必要になるので注意ましょう。 イタリアの大学院のBando(募集要項)は、コース開始の数か月前に発表されます。 発表は大学院のウェブサイトに公表されることが通常ですが、確認ができない場合は直接大学院に問い合わせしましょう。

日本からイタリアの大学院に入学手続きをする場合は、まず各大学院の募集要項に従い、必要書類を提出します。 その後、書類審査と入学試験を行います。

通常、授業がイタリア語で行われる場合、イタリア語の試験が行われますが、イタリア語検定試験で一定の成績以上のスコア証明を 提出すればイタリア語の試験は免除されます。 また、面接試験がある場合は電話やインターネットを通じて行います。

イタリアの大学院から合格通知を受け取ったら、今度はイタリア文化会館に手続きを行う流れになります。

基本的にはいずれに大学院のコースの入学条件としては、日本の4年制大学卒業または同等の資格が必要になります。 専攻するコース内容によっては、専攻分野の学士または修士の資格が求められる場合もあります。 また専攻するコースが英語で行われる場合は英語力のスコア証明が必要になります。

イタリアの大学院の学位

イタリアの大学院の学位は日本のシステムと少し異なります。 Corso di Dottorato di Ricercaと呼ばれるコースを修了すると「Dottorato di Ricerca」の学位を取得できます。 日本の博士課程に相当します。コース修了までは最低でも3年間かかり、専攻分野によっては4、5年かかる場合もあります。

Corso di Master Universitario di Primo Livelloと呼ばれるコースを修了すると「Master Universitatio di Primo Livello」 の学位を取得できます。 コース内容は非常に様々で、1年で修了し修士課程に相当する学位が取得できるためキャリアップ留学としても人気です。

Corso di Master Universitario di Secondo Livelloと呼ばれるコースを修了すると「Master Universitario di Secondo Livello」 の学位を取得できます。

Corso di Master Universitario di Primo Livelloに続くコースですが、 Primo Livelloと一貫したコースではないため、出願する際にはそれぞれのコースに手続きする必要があります。 コース期間は1年間で、Primo Livelloよりも専門性がより深くなります。