ニュージーランドの高校留学とは

ニュージーランドの高校は留学生の受け入れに対して非常に積極的です。 ニュージーランドではSecondary School(セカンダリー・スクール)と呼ばれる中等教育機関が、日本での高校に該当します。 教育制度の違いから、セカンダリースクールには、Year9(13歳)からYear13(17歳)の生徒が通っています。

ニュージーランドの高校は約300校の公立高校と少数の私立の高校があります。 私立の高校のほとんどは宗教系の高校で、ニュージーランドの高校留学は公立高校に入学する留学生がほとんどです。 学生寮を併設している高校はほとんどなく、ニュージーランドの高校に留学する場合、基本的に滞在方法はホームステイになります。

ニュージーランドの高校留学の費用

ニュージーランドの高校留学は、物価や為替の点からもその他の英語圏の国の高校留学より費用が抑えられます。 ニュージーランドの高校の卒業を目指す場合、留学期間も3年間と長期になるため、物価の安さと為替は費用面に おいて大きなメリットになります。

ニュージーランドの公立高校の学費の相場は、年間で90〜120万円ほどです。 私立の高校の場合は、この1.5〜2倍ほどの学費になります。

ニュージーランドの高校に留学するためには、高校の学費以外にも、ホームステイなどの滞在費用、 制服代金、ガーディアン費用、航空券、保険代金、留学生活中のお小遣いなども必要になります。

ニュージーランドの高校の魅力

ニュージーランドは高校留学の候補地として、英語圏であること、そして治安が良いことが非常に大きな魅力です。 ニュージーランド人には親日家も多く、非常にフレンドリーな国民性と言われています。

色々な国籍、民族の人たちがニュージーランドには生活をしているため、国として様々な人種に対して慣れています。 ニュージーランドの高校は留学生の受け入れも積極的に行なっているため、英語のサポートに対しても充実しています。

ニュージーランドの政府の認可を受けた高校であれば、留学生のためのESOL(English for Speakers of Other Languages)と呼ばれる 英語補習クラスを提供や留学生をサポートするカウンセラーがいます。 自然に囲まれたニュージーランドで、日本では経験できない高校生活を体験してみるのも良いでしょう。

ニュージーランドの高校の入学

ニュージーランドの高校には受験のようなシステムはありません。 留学生がニュージーランドの高校に入学したい場合は、過去2年間の成績証明書、エッセイ(自己紹介英文)、 通学中または通学していた学校の校長先生や担任または英語の先生による推薦状が必要になります。

ニュージーランドの日本の高校では教育システムが異なるため、日本の高校の1年生を修了してからニュージーランドの 高校に留学しても2年次から開始できるとは限りません。生年月日も考慮されて決定されます。

ニュージーランドの学年の開始は1月になります。しかし多くのニュージーランドの高校では、4月、7月でも入学を受け入れています。 10月にも受け入れをしていて年に4回入学時期がある高校もあります。

英語力に関しては、留学生向けの英語教育体制が非常にしっかりしているため、ニュージーランドの高校に入学する前に 語学学校などの通う必要はありません。 ニュージーランドの高校は、英語のクラスを受講しながら、その他の一般クラスを受講できます。 しかし英語クラスの受講する分、一般クラスの単位が取得できないため、

あまりに英語クラスの数多い場合は、卒業時に規定の単位に達しない可能性もありますので注意しましょう。

ニュージーランドの高校の卒業

ニュージーランドの高校は、Year11以上になると教科ごとに単位を取得します。 例えば数学の教科でYear11の単位が取得できていないと、Year12に進級しても数学の授業はYear12を受けることができません。 最終的に必要な単位を取得できたら、ニュージーランドの高校を卒業できます。

ニュージーランドでは、NCEA(National Certificate of Educational Achievement)と呼ばれる全国統一テストがあります。 Year11、Year12、Year13の年末にNCEAを受けます。

NCEAは、Level 1からLevel 3まで分かれていて、通常はYear11でLevel 1を、Year12でLevel 2、Year13でLevel 3のテストを受けます。 ニュージーランドの大学の進学する場合は、NCEAのLevel 3のテストで一定のレベル以上の結果が必要になります。

大学などの高等教育機関に進学するつもりがない生徒は、Year12で修了をするため、Year13には進級せず、NCEAのLevel 3のテストも受けません。

ニュージーランドの高校の特徴

日本の高校と比べて選択科目が非常に多いです。自分たちの興味がある科目、将来の仕事や進学を見据えて学びたい科目を選びます。 ニュージーランドの高校では、生徒は自分たちで学ぶ科目を選び、授業スケジュールを作ります。

日本の高校では自分たちのクラスで待っていれば、各担当の先生がやってきますが、ニュージーランドの高校では、 自分たちが選んだ科目のクラスに生徒が移動します。