ニュージーランドの専門留学とは

ニュージーランドでは私立の専門学校と、国立のポリテクニック(Polytechnic)と呼ばれる高等教育機関があります。 ポリテクニックはポリテクと略称され、実学(実務)を中心とした教育課程が特徴です。

日本では、ニュージーランドのポリテクニックも専門学校、または職業訓練校として紹介されています。 ニュージーランドには、私立の専門学校が100校以上、ポリテクニックは23校あります。

ニュージーランドでは私立の専門学校であっても、ポリテクニックであっても、国の資格認定機関であるNZQA(New Zealand Qualifications Authority) が、カリキュラム及びコース修了後に取得できる資格を管理しています。 そのため、受講したいコースがNZQAの認定であれば、私立の専門学校でも、ポリテクニックであっても基本的には変わりません。

ニュージーランドのポリテクニックで取得できる学位は、コース内容及びコース期間によって異なります。 一般的に専門学校で取得できる、Certificate(サティフィケート)やDiplma(ディプロマ)だけでなくDegree(学士号)が取得できる コースもあるのが、ニュージーランドのポリテクニックの特徴です。

ニュージーランドの専門留学の費用

ニュージーランドの専門学校は、受講するコースによって全く費用が異なります。 ニュージーランドの私立の専門学校、及びポリテクニック(ポリテク)には、非常に幅広いコースが提供されていて、 3ヶ月のコースから1年以上のコースまであります。 またコースによって教材費が非常にかかるものもあります。

ニュージーランドの専門学校の学費の目安としては、年間で100〜150万円ほどになります。 ニュージーランドの専門学校に留学するためには、学費の他にも滞在費、生活費、航空券代金、保険代金、ビザ申請に関わる費用などが 必要になります。

ニュージーランドの専門留学の特徴

ニュージーランドの専門学校、及びポリテクニック(ポリテク)では、NZQA(New Zealand Qualifications Authority)が カリキュラム及び修了後の資格に関して管理をしているので、どこの学校も教育レベルの水準に差がありません。

そのためどこの専門学校及びポリテクニックを卒業したか、ではなく、どんな資格を持っているかがニュージーランドでは評価されます。 日本では、専門学校を卒業した後も、国家試験は別に受験し合格しないといけませんが、ニュージーランドでは、専門学校やポリテクニックを 卒業すれば国が認めた資格を取得できます。

国が認めている資格であるため、ニュージーランド国内での就職活動でもアピール材料になるのはもちろん、オーストラリアやイギリスでも 認められている資格とされています。

ニュージーランドの専門学校やポリテクニックで一定レベル以上の資格を取得すれば、卒業後に1年間の働くことが許可されるビザが取得できる 可能性もあります。

外国人にとって、ニュージーランドで仕事を得るにはビザの問題が、特に雇い主にとって非常に課題になります。 働くことが許可されているビザを外国人側が用意できるのは、ニュージーランドの就職活動において非常に大きなメリットになるでしょう。

ニュージーランドの専門学校の入学

ニュージーランドの私立の専門学校及びポリテクニック(ポリテク)には、受験のような入学システムはありません。 基本的には日本の高校卒業資格と英語力があれば、ニュージーランドの専門学校・ポリテクニックには入学の申し込みができます。

最終学歴の成績が平均3以上で、英語力がIELTSで5.0~6.5ポイント以上、TOEFL(PBT)で500~550点以上あれば入学できます。 留学生の受け入れに積極的な専門学校及びポリテクニックであれば、外国人向けの英語コースを提供している学校もあります。

ニュージーランドの私立の専門学校及びポリテクニックでは、入学時期は2月と7月にあります。 2月の入学時期がメインで、コースによっては7月の入学を受け付けていない場合があるので注意しましょう。

英語力が足りない場合は、専門学校の入学前に語学学校や、英語の語学コースを受講することになります。 その場合に2月または7月の専門学校の入学時期を逃さないようにきちんとスケジュールを立てておく必要があります。 また一部の私立の専門学校は入学時期を3回設けている学校もあります。

ニュージーランドでは学校間での単位の互換を可能になっています。 そのためポリテクニックを卒業した後に、ニュージーランドの大学に編入するプランも可能です。

大学よりもポリテクニックの方が入学に対しての英語力の条件が低いため、ニュージーランドの大学留学を目指している人も 一度、ポリテクニックへの留学など様々な方法を検討してみても良いでしょう。