大学留学とは

「海外の大学」とまとめてしまうのは非常に大雑把で好ましい表現ではないですが・・・ よく日本と海外の大学で大きな違いと言われるのが講義に対しての参加姿勢です。

自主的に予習を行った上で講義に参加し、講義中は自分の考えについてプレゼンテーションをし、 教授や他の学生の主張に対してディスカッションを行う、など文字通り「参加」することが求められます。

毎回の講義に対して指定された教材や参考文献を何十ページも読んだ上で参加しないとならないため、学生は講義以外の時間も基本的には学習に費やしています。

大学留学に向いている人

「大学生活はとにかく勉強したい!」という人には海外の大学の方が合うかもしれません。 海外での大学であれば、日本の大学に比べて勉強を目的に入学している学生の割合が多いと言えます。 サークル活動やアルバイトが中心の日本の大学生活とは違い、とにかく勉強をすることに集中できるでしょう。

大学留学のメリット

大学留学のメリットとして当然、異文化で生活をした経験や外国語の語学力があげられます。

また大学留学をすることによって、「平日は図書館にとにかく勉強漬けの日々、週末や長期休暇は友人たち思っきり遊ぶ!」 といったメリハリのあるの留学生活を通し、自分自身を管理する能力を得ることができます。

大学留学を経験することによって、人生の中で「あんなに勉強漬けな日々はなかった」「あんなに過酷な勉強生活を乗り切ったんだ」 と思える留学生活を持つことが、留学後の人生においても、大きな自信にもなると思います。

英語力と大学留学

大学留学先が、英語圏、または英語で授業を行う国であれば、英語力が必要になるのは当然です。 仮に英語力がないままに大学留学ができたとしても、授業についていけず、単位の取得も困難になるでしょう。

しかし、大学留学の入学において、英語力が全てではありません。日本での学校の成績、エッセイ、推薦状のほうが英語力よりも重要であったりもします。 英語力がついたら大学留学の入学を許可する「条件付き入学」というシステムも留学先で用意されている場合があります。

現地点で英語力がないからと大学留学を諦めずに、色々な大学を調べながら、ひたすらに努力を続けたら、必ず実現できる方法が見つかります。

大学留学で勉強できる学問

せっかく大学留学ができるのであれば、ただ単純に大学留学したい、というよりは、海外の大学で学ぶことに意味や価値がある方が良いでしょう。

例えば、アメリカの教育制度やスタイルのほうが自分に合う、学びたい学問がイギリスの大学が進んでいる、 など日本の大学ではなく大学留学することに意味があると、留学生活も、そして卒業後の自分にとっても価値が高まるのではないでしょうか。

大学留学で学べる学問は、言語学、観光学、教育学、芸術関係などたくさんあります。 興味がある学問について、一度自分の中でじっくりと整理をして、そこから理想の大学留学を考えてみましょう。

高校卒業からの大学留学

大学留学はインターネットの普及や一般化によって、願書の取り寄せ、大学の情報収集など、以前に比べてずっとカンタンになっています。

地方出身の方が東京の私立大学に通う場合にかかる学費や生活の費用と、海外の大学に留学する場合にかかる費用に、実は大差がない場合もあります。

また以前とは違い、無料のインターネット電話もありますし、日本の家族との精神的な距離も近いままにいられます。

このような背景からも、高校卒業後は大学留学をするという選択肢も一般化してきています。

大学留学は、高校生活での成績や学生生活の課外活動が重要になり、日本の受験制度とは大きく異なるので注意が必要です。 イギリスやオーストラリアなど教育制度の違いから、高校卒業後にそのまま大学に留学することができず、ファンデーションコースに入学する必要がある場合もあります。

海外の大学へ編入留学

海外の大学に、日本の大学で取得している単位を移行して編入留学をすることもできます。

どの程度の単位が移行できるかは、取得した単位の各授業内容を英語でまとめて、留学先の大学に判定してもらう必要があります。 単位が認められれば認められるほど、卒業のための留学期間も短縮できます。

日本での成績が悪い場合の大学留学

海外の一流と言われる大学に留学するためには、日本での学校で良い成績を納めていないといけません。 しかし過去の成績を後から良くすることは不可能です。

このような場合、2年制大学に留学して良い成績を取得し、最終的に希望の大学に編入留学する方法があります。 志望する大学に編入留学するために必要な成績は、最終学歴から遡って過去3年間であるので、最初に留学した2年制大学の成績を提出できます。

過去の成績が悪かったからと諦めずに、最終的に理想を大学留学が実現できる手段を考えてみましょう。

大学留学中のアルバイトによる収入

日本の大学に通う場合、状況的にも条件的にもアルバイトをすることは比較的容易でしょう。

しかし海外の大学に留学する場合は、ビザの条件としてアルバイトが禁止されていたり、 アルバイトが可能であっても勉強漬けの日々で余裕がなかったり、 外国人という立場からアルバイト自体が見つかりづらい、などの状況になります。

アルバイトでの収入は期待せず、お小遣いの費用も含めて留学資金として準備しておきましょう。

編入留学で授業料の節約

海外の大学は、編入制度が充実しているため、最初に授業料の安い2年制大学に留学をしてから4年制大学へ編入留学することができます。 その場合、結果的に最初から4年制大学に留学するよりも授業料を安く抑えることも可能です。

また2年制大学の方が入学に要求される英語レベルが低いため、志望する大学の入学基準に英語力が達していない場合、 志望大学に編入留学できる2年制大学に最初に留学することによって英語研修費用も抑えることができます。

大学留学の選び方

大学留学をするためには志望校を決めないといけません。

日本の各大学に特徴があるのと同様に、海外の大学もそれぞれに特徴や校風があります。 また国ごとに基本的な教育理念も変わるため、どこの国の大学で学びたいか、も考慮して志望校を選定する必要があります。

「海外」という漠然とした国はありません。 日本が近隣のアジアの国々と違うように「海外」は一様に同じではありません。

大学留学を実現させるには「海外の大学」から「どこの国の、どの大学」まで具体化する必要があります。

大学留学の目的

大学留学の目的をしっかりと自分と向き合い整理しましょう。

なぜ海外の大学留学でなければいけないのか、留学後はどうなりたいのか、 自分の中の思いを家族や友人など周りの人に説明できるまで落とし込みましょう。

留学生活の中で卒業後の目標は変わるかもしれません。 留学生活を通して、さんの世界を知り、色々な経験をした結果、将来の目標が変わるのはとても自然なことだと思います。

ここで肝心なのは「大学留学をしたいと思う今、その先にどんな目標があるか」です。 「目標がない」「目標を設定しない」のと「目標が変わること」は全く違います。

留学先の大学候補を選定

現時点での大学留学の目標に対して、どの国に留学するのが最適か、そしてどの大学に留学するのが良いのか、を考えていきます。

追求したい学問で実績がある大学を調べる、興味がある分野での研究が進んでいる大学や有名な教授がいる大学を調べる、 卒業生がどのような仕事に就いているか、将来の目標を考慮した場合はどの国に留学した方が良いのか、など色んな視点から候補の大学と留学先の国を絞り込んでいきます。

留学先の大学の絞り込む

大学留学をするにあたり、留学の目的に合う大学が複数ある場合は、留学先の地域の気候や食文化、国民性、治安の良さ、物価の安さ、 などの要素で絞り込んでみるのもいいです。

大学留学は、長い留学生活を送ることになるので、留学先の気候や食文化などの要素も軽視はできません。

大学留学の奨学金

大学留学に対して奨学金を提供している団体があります。

留学先の大学が指定される、返済の有無などその条件は各団体や募集要項によって変わります。 大学留学を実現するために、費用面が一番の課題であれば、大学留学の奨学金情報から収集してみるのもいいかもしれません。

しかしどの奨学金プログラムも共通しているのは、英語力の証明や一定の成績がないと応募ができないものがほとんどです。 奨学金がもらえたら英語の勉強や大学留学に向けての準備を開始するのではありません。 奨学金プログラムに合格できる人は、英語も含めて留学準備をしっかりやってきている人だけです。

また各奨学金プログラムの申請には締め切りがあるため、計画的に留学の準備を行いましょう。