usaのボーディングスクール留学とは

アメリカの名門とされているボーディング・スクールは、進学率100%、そのうちハーバード大学などアメリカでもトップレベル の大学に進学する生徒が多いことで有名です。

アメリカのボーディングスクールの多くが東海岸にあります。 特にボストン近郊には、全米のトップレベルのボーディング・スクールが集中しています。

アメリカのボーディング・スクールでは学業だけでなく教養に対する教育を受け、リーダー育成が行われています。 アメリカのボーディング・スクールは学校の授業から学生寮での生活指導はもちろん、地域ボランティアの積極的な参加、芸術やスポーツの教育も受け、 リーダーとして優れた人格形成を目指しています。 このように人格形成に対する教育面から、自身の子どもにとって最良の選択肢であると判断し、ボーディング・スクールへの入学を希望する人も多いです。

ボーディング・スクールは日本人にとって馴染みがないかもしれないですが、アメリカ人にとって一流のボーディング・スクールへの入学は憧れです。 有名なボーディング・スクールの卒業生には、米国大統領、ノーベル賞受賞者、世界銀行総裁、名門大学総長なども多く、 世界中から名家の師弟、秀才がアメリカのボーディング・スクールには集まっています。

アメリカのボーディング・スクール留学の費用

アメリカのボーディング・スクールは基本的に私立の学校になります。 つまり自治体からの補助がないため、生徒の学費及び卒業生や保護者からの寄付金で、その運営を賄っています。

学費の相場としては、寮費も含めて年間300~500万円前後です。 またボーディング・スクールによっては、ファイナンシャル・エイド制度や、優秀な生徒に対して奨学金を用意している場合があります。

アメリカのボーディング・スクールの魅力

アメリカのボーディング・スクールの教育スタイルは、日本の中学・高校とは全く異なります。 暗記型の授業スタイルではなく、自分の意見はどうなのか、「なぜ」「どうして」を自分で考えるようにする教育スタイルです。 「歴史的事件が起きた」と事実を習うのではなく、「なぜそのような事件が起きたのか?」「自分がその事件の当事者であればどうするか?」 などを考えるように指導するのが、アメリカのボーディング・スクールの教育です。 ただ教師から言われたことを覚えるのではなく、生徒一人ひとりが自立し、自分で考え発言する、まさにリーダーになるための教育です。

アメリカのボーディング・スクールの授業の選択科目の多さは、幅広さも日本の中学・高校とは比較になりません。 分かりやすいところでは、日本の教育であれば外国語に対する科目選択は英語しかありません。 しかし多くのアメリカのボーディング・スクールでは10ヶ国ほどの外国語の授業が用意されています。 その他に、芸術分野、スポーツ分野なども日本の学校と比べて非常に充実したクラスが用意されています。

一流とされているボーディング・スクールであれば、潤沢な資金から学校施設が非常に良いのも特徴の一つです。 数多くの蔵書がある大学レベルの図書館、運動施設、音楽施設、そして芸術活動のための施設が非常に充実しています。

アメリカのボーディング・スクールのは、大学進学に向けてのカウセリング制度も充実しています。 優秀な専任のカウンセラーが常勤をしていて、生徒の進学相談を受けるサポート体制ができています。 アメリカのトップレベルの大学進学を考えているのであれば、ボーディング・スクールの進学カウンセリングは非常に役に立ちます。

アメリカのボーディング・スクールの入学

入学に関しては、SSAT(Secondary School Admission Test)などのテストを受ける必要があります。 留学生に対してTOEFLなどの英語力を証明するスコアの提出を求めるボーディング・スクールも少なくありません。 入学適性試験と英語力のスコア証明の他にも、エッセイ、成績証明書、推薦状が求められるのが一般的です。

基本的にボーディング・スクールの受験には、面接が必要になります。 面接は受験する生徒と保護者の両方が必要になります。

受験するボーディング・スクールまで面接に行くことが、時間面また費用面で困難な場合は、学校外でも対応してくれます。 学校外とは、受験生の近くに住んでいる卒業生を紹介してくれ、卒業生に試験官をしてもらう、または電話での面接になります。 志望するボーディング・スクールの学内で面接を受ける場合は、面接後に在校生がガイドになって学内ツアーをしてくれます。

難関とされているボーディング・スクールに入学するためには、現在在籍している学校で好成績を取得していることは当然として 芸術の才能、運動能力、課外活動での実績などが必要になると言われています。 例えばバイオリンのコンテストで全国大会で入賞した実績がある、など課外活動で且つ芸術やスポーツにおける実績があればアピールができます。

アメリカのボーディング・スクールは、家族の社会的地位が入学審査の評価対象にもなるとされています。 兄弟が在籍している、両親の母校である、なども入学審査に有利に働くとされています。 これらの審査基準は、日本であればコネによる入学と非難されるかもしれません。 しかし、アメリカのボーディング・スクールでは提示されているオフィシャルな入学基準になっています。

アメリカのボーディング・スクールの特徴

アメリカのボーディング・スクールは、主に9年生から12年生までの4年制の高校です。 日本の学年で言うと、中学3年生〜高校3年生に該当します。 生徒は家を離れて学校で寮生活を送り、教師も学校内に住み、学業のみならず生活指導も行われます。

ボーディング・スクールの特徴の一つに、少人数制の教育スタイルがあります。 一つのクラスあたりの生徒は7〜12人程度で、日本の高校のクラス人数と比較するとその違いが分かると思います。 クラス人数が少ないことによって、教師が一人ひとりの生徒に対する指導時間も増えます。 また授業中も、クラス人数が少ないため一人ひとりに発言が求められる機会も多くなります。

アメリカのボーディング・スクールは非常にきめ細かい教育を受けることができます。

アメリカのボーディング・スクール留学の準備

アメリカのボーディング・スクールは9月に入学します。 希望のアメリカのボーディング・スクールに入学するためには、前年の10月から1月まで面接を受ける必要があります。 人気のボーディング・スクールでは面接の予約が常に一杯なので、早めに手続きを行い、希望の日時に面接ができるようにしましょう。

SSATの試験は、11月、12月、1月に受験ができます。 試験は良かったスコアをボーディング・スクールに提出できるので、1月は予備として考え、11月か12月に受験をしておくことをお勧めします。

その他の受験に必要な提出書類も、遅くても1月中には提出する必要があります。 受験するボーディング・スクールの書類の受付の締め切りに関する具体的な日時は事前に確認しておきましょう。

合否の結果は、3月10日に発表するボーディング・スクールが多いです。 複数校から合格を得られた場合は、4月10日までに進学するボーディング・スクール先に、その意志を伝えて手付金(デポジット)を支払います。

合格発表から入学手続きの締め切りまでの間に、ボーディング・スクールにRevisit dayがあります。 これは、ボーディング・スクール側が、入学予定者に対して学校のアピールをするための学校開放日のようなものです。 学内見学はもちろん、在校生や教師たちと交流できる貴重な機会です。 複数校から合格をもらっている場合は、より環境が合うボーディング・スクールを確認するのに非常に良い機会になります。

アメリカのボーディング・スクール留学は、本人にとっては当然として、親としても非常に大きなチャレンジになるでしょう。 親元を離れ全寮制の学校に4年間も在籍させることは、子ども成長が見れないなど、、親の大きな決意が必要になります。

学業だけでなく人間形成における教育も含めて預けることになるのが、アメリカのボーディング・スクールです。 十分に信頼できるボーディング・スクールを見つけるためにも、事前の情報収集が非常に重要になります。