usaの高校留学とは

留学で人気の国・アメリカは、高校留学でも興味をもつ人は多いと思います。 現在は移民法によって、アメリカの大学進学、高校卒業を目的した留学では、公立の高校には入学できないため注意が必要です。 卒業を目標とした正規の高校留学は私立の高校であれば可能です。

アメリカの初等・中等教育は12年制ですが、その内容は学校によって様々になっています。 日本のように中学校、高校と統一されている訳ではなく、 「ジュニア・ハイスクール」「ミドル・スクール」「シニア・ハイスクール」「ハイスクール」と名称も様々です。

中高一貫校もあれば、中学校と高校に分かれている場合もあります。 最終的に、12年制を修了するとハイスクール・ディプロマという卒業証書が授与されるシステムになっています。

アメリカの高校には、宗教性の強い学校、男子校、女子校、寄宿学校などの種類があります。 留学生や移民の受け入れに慣れている高校であれば、ESLプログラムを設けている場合もあります。 ESLプログラムは、English as a Second Language(第2言語としての英語)という意味で、 英語の勉強のためのクラスになります。

アメリカの高校留学の費用

私費留学は、プログラム及び留学先の高校によって費用は様々ですが、私立の高校になるため、 公立の高校に比べて学費は高いです。

アメリカの公立高校の留学費用は、年間30〜90万ほどの学費がかかります。 学費に加えて、生活費やお小遣いなども留学費用には必要になります。

アメリカの私立高校の留学費用は年間で150〜450万円ほどかかると言われています。 この費用には滞在費なども含まれています。学校によっては全寮制の高校もあります。

留学先の高校の学費、留学先の地域によってその金額には差がありますが、アメリカの公立高校 及び私立高校の留学費用の概算になります。

アメリカの高校の魅力

アメリカの高校では日本の高校と違い、ディスカッション、ディベートのクラスがあります。 先生から教わる、という受け身の教育ではなく、自分の意見を求められるのがアメリカの教育です。

アメリカの高校では、積極性、協調性、時にはリーダーシップが求められます。 アメリカの高校留学を経験することによって、日本では体験できない教育を受けることができるでしょう。

アメリカの高校の入学

アメリカの高校留学は、主に私費留学と交換留学の2つのプログラムがあります。 私費理由は、高校卒業を目標にしたものから、短期留学なども含まれます。 交換留学は、国際交流を目的に1年間、アメリカの公立高校に通う留学プログラムになります。

交換留学プログラムであれば、プログラムを実施している各団体及び学校の募集に応募する必要があります。 応募資格や選考方法は、各募集によって異なりますが、現在通学している高校の成績証明書の提出を求められることが一般的です。 また英語の成績や、英語力を証明するテストのスコア提出、英語力を審査するインタビューなどがある場合もあります。

私立の高校留学は、交換留学と違い在学期間に制限なく、卒業を目的にする留学も可能です。 入学に関しては、SSAT(Secondary School Admission Test)、ISEE(Independent School Entrance Examination)などのテストを受ける必要があります。

英語力に関しても、英語力を証明するスコアの提出を求める高校も少なくありません。 英語力を証明するスコアとは具体的に、SLEP Test(Secondary Level English Proficiency Test)、TOEFL (Test of English as a Foreign Language)、 IELTS (International English Language Testing System)」などのテストになります。

入学適性試験と英語力のスコア証明の他にも、エッセイ、成績証明書、推薦状などが求められるのが一般的です。 高校によっては、電話によるインタビューが必要になる場合もあります。

アメリカの高校留学の準備

アメリカの高校留学をするにあたって、私立高校の私費留学プログラムでも、公立高校の交換留学プログラムでもビザが必要になります。 具体的には、私費留学にはF-1学生ビザの取得が必要になり、交換留学プログラムにはJ-1交流ビザを取得する必要があります。 それぞれ、ビザの手続き方法が異なるので注意しましょう。

またビザ取得に関しては、想定通りに進まないことも少なくありません。 ビザ申請に十分な余裕を作らなかったために、全ての手続きは完了していてもビザだけが間に合わないという場合もあります。 志望する高校が決まったら、スケジュールには余裕を持って準備するようにしましょう。

アメリカの高校の特徴

アメリカの高校では基本的に、英語、数学、科学、社会を必須科目です。 必須科目に加えて、様々な選択科目から自分が興味を持つ授業を選択できるのがアメリカの高校の特徴です。

レベルの高い学習を希望する生徒には、Advanced PlacementやInternational Baccalaureatというプログラムを 用意している高校もあります。 これらのコースを受講して取得した単位は、アメリカの大学に進学した際に、卒業単位として認めてくれる場合が多いです。

またアメリカの高校は、ボランティア活動、クラブ活動など課外活動に参加するよう奨励しています。 アメリカの高校は、人材育成を重視した教育をしているため、課外活動を通じて生徒が社会と接する機会を多く設けているのも特徴の一つです。

高校生という多感な時期に行うアメリカの高校留学は、その後の大学留学、大学院留学では得られない経験ができます。 同時に高校留学は、アメリカに留学をする本人だけでなく親のサポートが必要不可欠である留学でもあります。

高校生活をアメリカで過ごすのは、留学する本人にとっても非常に大きなチャレンジになります。 後悔ない高校留学にするために、事前にアメリカの高校をしっかりと調べて安心できる留学先を見つけましょう。