オーストラリアの大学留学とは

オーストラリアには、37校の公立(国立、州立)大学と2校の私立大学があります。 オーストラリアの大学の学部課程は通常3年間で、日本の大学と違い一般教養の科目から始めるのではなく、 専門科目から学習が始まります。

そのため、日本の高校卒業からオーストラリアの大学に入学するためには、一般教養課程を修了が必要になります。 通常は、3年間で学士号の学位が取得出来ますが、学部によっては4〜6年間と必要になります。 また学部課程で優秀な成績を収めると、Honours(オナーズ)取得ため更に1年間の専門研究コースとして延長できます。

オーストラリア人にとって大学とは、日本と違い「とりあえず大学に進学する」という存在でありません。 1年目から専門科目を学ぶため、何となくで大学に進学する人間は、日本よりずっと少ないでしょう。

またオーストラリアには職業訓練校(TAFE)という存在があり、やりたい仕事があれば、その仕事に対して 必要な技術、知識、資格取得ができる教育期間があります。

オーストラリアの大学は日本人にとって知名度は高くないですが、非常に優秀な大学もたくさんあります。 日本の有名私立大学よりも、国際的には評価されている大学もあります。

オーストラリアの大学留学の費用

オーストラリアの大学は公立(国立、州立)がほとんどのため授業料も私立大学より安く設定されています。 しかし基本的に留学生を対象にした学費と、現地のオーストラリア人を対象にした授業料は異なります。

また各大学、コースによって学費も変わってきますが、相場としては、年間で約80〜150万円の授業料が オーストラリアの大学留学には必要になります。

学費及び留学費用は非常に高額であるため、為替が5円、10円変わるだけ、日本円での換算費用が全く 変わってきますので、あくまでも目安としての費用になります

オーストラリアの大学留学には、学費以外にも、滞在費、航空券代金、保険代金、留学中のお小遣いも 留学費用として必要になります。

オーストラリアでは学生ビザもアルバイトが認められています。 アルバイトができる労働時間に制約があるため、アルバイトだけでオーストラリアの大学留学の費用を全て賄うことは現実的に難しいです。

また大学の留学生活は、あくまでも単位を取得すること、優秀な成績を得ること、卒業することが一番の目的であり、 現実的に課題の処理や、予習・復習でアルバイトを行える余裕はありません。

アルバイトでの収入を前提でオーストラリアの大学留学の費用を計算してしまうのは非常に危険です。

オーストラリアの大学の特徴

オーストラリアでは、日本の高校1年生に相当するYear10と呼ばれる学年で進路を決めます。 大学の進学を希望する生徒は、Year11,12の段階で一般教養課程を修了させ、大学に入学したら1年目から専門課程を学ぶ始めます。 そのため大学の学部課程は通常3年間で学位が取得できます。

オーストラリアの多くの大学が、2学期のセメスター制です。 2月後半〜3月前半に新学期が開始され、6月中旬に1学期が終了します。 長期休暇を挟んで8月中旬から2学期がスタートします。

オーストラリアの大学の成績は、試験やレポートの提出だけが対象でありません。 講義への参加姿勢、発言内容、実習活動も評価の対象となります。

オーストラリアの大学の入学

オーストラリアの大学への入学は、日本でどこまでも教養課程を終了しているかによって方法が異なります。 日本の高校卒業からオーストラリアの大学に入学するためには、一般教養課程の単位が足りないため、ファンデーションコース を修了する必要があります。

ファンデーションコースは大学が用意している場合も、語学学校などその他の教育機関が提供しているコースもあります。 日本の大学で1年以上在籍し単位を取得している場合は、直接大学に入学できる場合もあります。

これらの日本とオーストラリアの教育制度の違いによる部分だけではなく、英語力もオーストラリアの大学に留学するために 必要になります。 入学の申し込みの際に、大学が要求しているIELTS(アイエルツ)やTOEFLのスコア証明を提出します。 具体的なスコアは各大学やコースによって異なりますが、IELTSで6.0~6.5、TOEFLで550が一つに目安になるでしょう。

オーストラリアの大学には、受験制度はなく最終学歴の成績によって入学の可否が決まります。 留学生の場合は、この最終学歴に加えて、先ほどの一般教養課程の修了と英語力のスコア証明が求められます。

最終学歴の成績が良い成績でない場合は、ファンデーションコース、または大学よりも入学難易度が低い職業訓練校(TAFE)で 一度良い成績を取得した上で、オーストラリアの大学への入学及び編入をチャレンジすることも可能です。

オーストラリアの大学留学の準備

基本的には、英語力、最終学歴の成績証明がオーストラリアの大学留学には必要になりますが、 各大学によって留学生の入学に対して要求する書類及び英語力や成績などの能力は異なるため、 志望する大学のウェブサイトを事前にしっかりと確認しておきましょう。 入学申込の締め切りに合わせて、必要な準備をスケジュールすることがオーストラリアの大学留学の最初の一歩になります。

大学によっては、エッセの提出、母校の先生からの推薦状を用意が必要になる、または用意することによって 入学の許可の可能性を高めることができるかもしれません。

英語力が足りない場合は、志望するオーストラリアの大学と提携する語学学校から入学する方法もあります。 提携している語学学校であれば指定レベルを終了すれば、IELTSなどのスコア証明を免除できる場合もあります。

ファンデーションコースの受講が必要なのか、現在の成績でダイレクトに志望するオーストラリアの大学に入学できるのか、 など本格的に準備を開始する前に確認した方が、準備もスムーズになります。