カナダの大学留学とは

カナダの大学は、ほとんどが公立(州立)です。 カナダには4年制大学(ユニバーシティ)が約90校、2年制短大(カレッジ)が約170校あります。 アメリカや日本と違い大学の数が少なく大学、アメリカや日本のように大学が大衆化されていません。 そのため、大学間での格差は少なく、どの大学も高水準とされています。

カナダの大学はTOEFLの最低要求点数がアメリカの大学より高いため、日本人にとって入学が難しいとされています。 また日本人や日本国内の企業は大学の知名度を気にするため、入学難易度が高い割に、日本での大学の知名度が低いカナダの大学は、 卒業後に日本で就職活動を考えている人にとっては、少し留学を慎重に考えてしまう部分があるのではないでしょうか。

もちろん、カナダで生活すること自体に意味がある人、カナダや海外での就職を第一希望としている人、 カナダのある大学で学びたいと希望している人にとっては、日本での知名度など全く関係ないため、気にする必要はないでしょう。

カナダの大学留学の費用

カナダの大学の学費は安いと聞いたことがあるかもしれません。 しかし州立のカナダは確かに学費は安いですが、私たち留学生の学費とカナダ人との学費は異なります。 税金を納めていない外国人は高い学費設定になっています。

カナダの大学によっては、日本の私立大学と変わらない学費になる場合もあります。 学費の相場としては年間で100~150万円程度になります。 学費以外にも、滞在費、航空券代金、保険代金、留学中のお小遣いも留学費用には必要になります。

カナダの大学の魅力

カナダは教育に対して高い価値を置いている国です。 カナダの大学で学ぶことは、非常に高い水準の教育を受けることができます。 また隣国のアメリカと比べて犯罪率も低く、海外の中で安全に留学できる国の一つです。

英語がメインとされている州であれば、英語のアクセントも訛りがなく標準的な英語を 身に付けることができるとも言われています。

カナダは、移民の受け入れも積極的であり、移民に対しての教育にも力を入れています。 カナダは、外国人である留学生にとって非常に生活がしやすい国です。

カナダの大学の入学

カナダの大学は、学期ごとの入学を認めている場合が多く、日本とは違い9月と1月の年に2回の入学できる機会があります。

カナダの大学は、アメリカのようなSATやACTといった共通テストや、日本のような入学試験が導入されていません。 カナダの大学は、高校の成績で大学への入学の合否が決定されます。更に留学生はTOEFLのスコア証明が必要になります。

カナダの大学留学において、英語力のみが足りないと判断された場合は、条件付き入学を受け入れている大学もあります。 条件付き入学とは、英語力が大学側の要求レベルに到達するまで、集中英語コース(ESL)の受講を条件に入学を認められてもらえる制度です。

二年制のカレッジを修了して4年制大学に編入することも可能です。 カレッジのほうが小規模のため、教員との距離も近く学ぶための環境が良いと考え、最初から編入をする予定で2年制カレッジに入学する人もいます。

カナダは州によって教育制度が異なり、大学によっては2年制カレッジからの編入を受け入れていない場合があります。 編入制度の利用や、2年制カレッジと4年制大学がそれぞれ別の州での編入を検討している場合は、事前に確認をしておくことをお勧めします。

カナダの大学留学の準備

カナダの大学に入学するためには高い英語力が必要になります。 TOEFL iBTで80以上が目安になります。

カナダの大学に入学するためには、TOEFLで要求されているスコアを用意することが、まず一番の課題になります。 もちろん、カナダの大学は入学することがゴールではなく、卒業することがゴールになります。 そのためには、いずれにしろ高い英語力が必要になるでしょう。 とにかく英語力アップは、カナダの大学入学及び大学卒業のために大きな要素になります。

またカナダの大学では、高校時代(最終学歴)での成績が平均以上である必要があります。 もし高校時代の成績があまり良くない場合は、2年制カレッジに入学してから4年制大学に編入する方法も可能です。 2年制カレッジで好成績を取得できれば、4年制大学への編入のチャンスを作ることができます。

カナダの各大学には、出願の締め切りが設定されています。 カナダの人気の大学は早めに締め切られてしまうこともあります。 志望のカナダの大学が決まり、また目標とする入学時期が決まったら、事前に出願の締め切り日 を確認しておくようにしましょう。