フランスの大学院留学とは

フランスの大学システムは、ボローニャ宣言から特に修士移行の課程に、その制度に大きく改変がありました。 改変以前は、第1期課程、第2期課程、第3期課程と3つの課程で構成されていて、学士課程と明確に区分されていませんでした。

現在は、3年間で学士号(Licence)、2年間修士号(Master)と区分されていますが、日本のように大学が4年制で、その課程を 修了した上でフランスの修士課程に留学する場合、修士課程の2年目から始まる場合もあり得ます。

具体的にフランスの大学院留学において、どの課程から始まるかは、取得している現在の学位とその専攻、そして入学を希望している フランスの大学院によって異なります。

フランスの大学院でどのような専門分野を学びたいか定まったら、最適な大学院及び専攻を選び、直接問い合わせをしてみましょう。 第3機関の判断ではなく、大学院に判断をしてもらうことをお勧めします。 また同じフランスでも大学院によって、どの学年から入学を許可するか判断が異なる可能性もあります。

フランスの博士課程に留学する場合は、修士号または同等レベルの資格を持っている必要があります。 その上で留学先の大学院で、自身の研究を指導してくれる指導教授を自分で見つけます。

修士課程でも、博士課程でも、フランスの大学院に留学するためにはフランス語能力は必須になります。

フランスの大学院留学の費用

フランスの大学院の学費は、留学生が対象であっても非常に安いです。 基本的に公立(国立)であれば学費は無料です。 登録料という形で年間で数万円程度の費用が発生する程度で済むため、日本の大学院と比較すると非常に安価だと言えます。

フランスの大学院に留学するためには、学費以外に滞在費が必要になります。 しかしフランス留学には、Allocation(アロカシオン)という住宅補助手当があります 補助金額は部屋の大きさ、場所によって異なりますが少額であっても家賃の足しになるので非常に助かります。

その他にも食費や交際費、携帯電話代、お小遣いなどの生活費、保険代金、航空券代金も留学費用として準備が必要になります。