イギリスの大学留学とは

イギリスには約100校の大学ありますが、1校のみが私立で残りは全て公立大学です。 またイギリスは歴史ある大学が多く、留学生の受け入れに古くから行なっています。 日本でも初代首相である伊藤博文もUCL(ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン)に留学をしています。

特別な学科を除いて、イギリスの大学は基本的に3年間で卒業をして学士号を取得します。 日本とは違い、一般教養課程は大学で学ばずに、専門科目の履修から始まるため日本より1年間短い期間で学位の取得ができます。

イギリスでは、一般教養課程に該当する科目は、高校の段階で修了させているため、日本人が高校卒業後にイギリスの大学に直接 入学することはできません。ファンデーションコースと呼ばれるコースを受講した上で、イギリスの大学に留学する必要があります。

イギリスの大学の費用

イギリスの大学は1校を除いて公立(国立)のため、大学間での学費に差はありません。 しかし同じイギリスの公立の大学でも、何を選考するかによって学費は異なります。

公立大学だから学費が安いとイメージされてしまうかもしれませんが、外国人に対しての学費と イギリス人に対しての学費は異なります。 また大学の授業料は値上げさせる場合もあるため注意が必要です。 あくまでも目安ですが、年間で100〜300万円の学費がイギリスの大学では必要になります。

イギリスの大学に留学するためには、大学の学費以外にも滞在費(寮費)、お小遣いを含む生活費、 航空券代金、保険代金、ビザ申請に伴う費用が必要があります。 できるだけ早めに希望するイギリスの大学を絞込み、具体的に用意しないといけない留学費用を明確にして、 しっかりと準備をしてイギリスの大学留学に望みましょう。

イギリスの大学の魅力

イギリスの大学の学部課程は、一部の専門分野を除き、最短で3年で卒業して学士号の学位を取得できます。 そして留学生にとってイギリスの大学の非常の大きい魅力は条件付き入学制度でしょう。

条件付き入学制度は、英語力だけが入学基準に達していない場合に、イギリスの大学の付属の語学コースまたは イギリスの大学が提携している語学学校に留学をして、そのまま大学に進むことができます。

イギリスの大学にはヨーロッパからたくさんの留学生が集まってきます。 大学側も留学生の受け入れに慣れていることはもちろんとして、イギリスの大学に留学することは様々な国、バックグランドを 持った学生たちを関われる機会にもなります。

また大学の長期休暇を利用して、ヨーロッパの様々な国に旅行に行けることも、イギリスの大学に留学する魅力の一つです。

イギリスの大学の入学

イギリスの大学では、日本で大学1、2年生次で学習する一般教養課程がなく、入学後から専門科目を学習することになります。 イギリス人は、高校の段階でA-Levelと呼ばれる大学進学希望者のための進学課程で、この一般教養課程を修了しています。

日本の高校とは制度が異なるため、日本人が高校卒業後にイギリスの大学に入学をする場合には、このギャップを埋める必要があります。 具体的にはファンデーションコースを履修し、一定以上の成績を収める必要があります。

ファウンデーションコースはイギリスの大学附属の英語学校、私立の語学学校が提供しています。 日本の大学や短大を卒業している場合は、ファンデーションコースが不要で、イギリスの大学に入学できます。

日本の大学で1、2年の履修を修了している場合も、ファンデーションコースの履修が不要になる場合もあります。 入学を希望しているイギリスの大学に問い合わせをしてみましょう。

イギリスの大学には日本の大学のように受験制度はありません。 イギリスの大学に入学するには、最終学歴、過去の成績、エッセイ、そして留学生であれば英語力のスコア証明が必要になります。

英語力としては、IELTS(アイエルツ)で6.0、TOEFL iBTで79~80(PBT550)が目安になります。 しかしイギリスの大学は条件付き入学の制度があるため、英語力だけが足りない場合は、大学の付属の語学コースの修了を条件に 大学への入学を許可してもらえます。

イギリスの大学留学の準備

イギリスの大学への出願は、志望する大学に直接するのではなく、UCAS(Universities and Colleges Admissions Service) と呼ばれる総合出願機関で手続きを行います。

UCASを通じて手続きができるイギリスの大学は、英国政府から認可されている、認可された大学の認証を受けたコースを提供している大学です。 UCASはオンラインで申し込みを行うのですが、最大で5つのコースを申し込みでき、入学審査の進行状況も確認できます。

イギリスの大学から入学許可を受け取った際に、入学の意志を伝えるのもUCASを通じてになります。 UCASで手続きできる5つのコースをどのようにするか、全て挑戦校にするか、滑り止め校をどの程度入れるのか、 など慎重に考えて手続きをする必要があります。

また出願した全ての大学から入学許可がおりなかった場合や、入学辞退をした場合はどうするべきか、などUCASの使い方に対しては 事前に情報収集をしておきましょう。