ニュージーランドの大学留学とは

ニュージーランドには、9校の大学あり、そのうち1校を除いた全ての大学が公立(国立)です。 ニュージーランドはイギリスの教育制度の影響を受けているため、大学では一般教養科目は学ばず、 入学後から専門科目の単位を取得します。 そのため大学は特定の分野を除いて通常3年で卒業できます。

ニュージーランドの大学は、公立(国立)大学が中心のため、大学間による大きな教育の差はありません。 ニュージーランドの大学の水準は、一定レベル以上に保たれているとされています。 もちろん、ニュージーランドには、オークランド大学やオタゴ大学など世界的に評価されている大学もあります。

ニュージーランドは、数ある留学の対象国の中でも、治安が非常に良いとされています。 物価もその他の英語圏と比べて安いため、留学費用も抑えられるでしょう。

ニュージーランドの大学留学の費用

ニュージーランドは、アメリカやカナダ、イギリスと比較しても物価が安い国です。 更にアメリカ・カナダの北米の大学と違い、選考によっては最短で3年間で大学を卒業し、学位を取得できます。 留学における1年分の違いは、学費だけではなく生活費にも関わってくるため、非常に大きな費用の差になります。

ニュージーランドの大学は、各大学や選考するコースによって多少費用が変わってきます。 また留学費用は現地通貨で数万単位になるため、為替の変動によって日本円での留学費用は常に変わり得ます。

ニュージーランドの大学のほとんどが公立(国立)でニュージーランド人の学費は非常に安いですが、 留学生を対象にした学費は異なります。

ニュージーランドの大学の学費の相場としては年間で100~170万円程度になります。 ニュージーランドで大学留学をするためには、学費以外にも、学生寮やホームステイ、ルームシェアなどの滞在費と生活費、 そして航空券と保険代金もニュージーランドの大学留学には必要になります。

ニュージーランドの大学の特徴

ニュージーランドの国立大学は全て8校ですが、もともとニュージーランド大学(University of New Zealand)を構成する単科大学で、 ニュージーランド大学が解散して、現在の大学にそれぞれ分かれています。 そのため現在も各大学ごとに得意とする分野がはっきりと分かれているのが、ニュージーランドの大学の特徴です。

ニュージーランドの大学は特定分野の選考を除いて通常3年間で卒業できる点は、日本人にとって大きな特徴です。 また入学の手続きをする際に、ニュージーランドの大学が条件としている英語力に届かない場合でも、条件付き入学制度があります。 これは英語力が満たない場合は、大学が指定する英語コースを修了すれば、そのまま大学への入学を許可する制度です。

ニュージーランドの大学の入学

ニュージーランドの大学は、日本の大学のような受験制度はありません。 ニュージーランドの大学の入学の合否は、書類によって全て判断されます。

ニュージーランドの多くの大学及びコースは、学期ごとの入学を認めているため、2月と7月の年に二回入学のチャンスがあります。 大学の願書、最終学歴と成績証明書、英語力の証明書はどこのニュージーランドの大学でも必要になります。

英語力の目安としては、IELTSで6.0~6.5ポイント、TOEFL(ibt)で80~90点以上です。 しかしニュージーランドの大学は、条件付き入学やパッケージオファーの制度があるため、入学の申し込みの段階で英語力が入学条件に 満たない場合でも、入学に向けて準備を進めることができます。

条件付き入学は、ニュージーランドの大学側が提示した条件をクリアできた場合に入学を許可してもらえる制度です。 英語力が足りない場合や学歴が足りない場合、必要な書類が一部足りない場合に利用されます。

パッケージオファーは、ニュージーランドの大学が提供している英語コースと本科コースの両方の入学を許可してくれます。

日本と教育制度が異なるため、英語が問題ない場合でも日本の高校卒業から直接ニュージーランドの大学に入学することはできません。 ニュージーランドの大学では、日本の大学が1〜2年で行う一般教養課程がなくニュージーランド人は高校の段階で修了をしています。 そのためニュージーランドの大学は、入学した1年目から専門科目を受講し、3年間で卒業できるようになっています。

日本の高校卒業からニュージーランドの大学に留学するためには、ファンデーションコースと呼ばれる進学準備コースを修了する必要があります。 日本の短大・専門学校を卒業している場合、または日本の大学の1、2年が修了している場合は、通常直接ニュージーランドの大学に留学できます。

ニュージーランドの大学留学の準備

ニュージーランドの大学に入学するためには、英語力が必要になります。 そしてニュージーランドの大学で単位を取得し、卒業するためにもやはり英語力が必要になります。

ニュージーランドの大学では条件付き入学制度など英語力が足りない留学生に対してサポートが充実していますが、 入学後は留学生だからと言って単位が簡単に取得できるなどはありません。

また留学生活で作る友人たちとのコミュニケーションは英語になります。 そういった意味でも、日本の段階で可能な限り英語力を向上させておいた方が良いでしょう。

各大学によって入学に必要な書類や、願書の締め切りは異なるため、ニュージーランドで希望の大学が決まったら、 具体的な入学条件やスケジュールを確認しておきましょう。

ニュージーランドの大学の魅力

ニュージーランドは、治安が良く物価が安い上に更に、ニュージーランド人のフレンドリーな国民性は 大学留学という長期間の滞在になる留学生にとって非常に生活しやすい国です。

自然も多く、大学留学中の長期休暇はニュージーランド国内旅行を楽しんだり、海や山のレジャーや アウトドア・スポーツを楽しむ機会に恵まれています。