高校留学とは
高校留学は、主に2つの種類に分かれます。
一つは、国際交流を目的に約1年間の一定期間留学をする「交換留学」。もう一つは、海外の高校の卒業を目的とする「私費留学」です。
その他にも、最近では日本の高校卒業資格が取得できる通信教育を受講しながら、海外の語学学校や現地の高校に通学する私費留学のプログラムもあります。
高校留学はプログラムが多様化されてきていますが、その背景には不登校になってしまった子どもに、親が新しいきっかけとして留学を検討する場合があるなど、 本人以外が留学を望むケースが高校留学にはあり得るからです。
高校留学に向いている人
知らない土地・環境でも積極的に交流ができる人は、高校留学に向いていると言えます。
しかし高校留学をする年齢は肉体的にも精神的にも変化が大きい時期であります。 高校留学がきっかけで、社交的な性格が非常に大人しい性格に変わる、その逆に非常に大人しい性格だった子が海外の環境の方が合い明るい性格に変わる、 ということが実際にあります。
そういったことを考えると、向き不向きではなく、本人の留学対する熱意と、高校留学期間中のご家族のサポートが何よりも重要であるのが高校留学です。
高校留学のメリット
高校留学のメリットの一つに、感受性が豊かな時期に、異文化を体験し、様々な価値観に出会えることがあります。 この経験は大人になってから留学する場合では決して得ることができないものとなり、今後の人生において大きな価値になります。
また語学を習得の面において、大学生、社会人の時期に留学した場合では得ることができない、高校留学だからこそ習得できる語学感覚を手に入れることができます。
帰国後の進学においても、日本の大学に帰国子女枠での受験が可能です。もちろん、海外の大学進学を希望する場合も日本の高校から進学するよりずっとスムーズに行えます。
英語力と高校留学
高校留学における英語力ですが、交換留学と私費留学で英語力の条件が変わります。 しかし、いずれのプログラムであっても高校留学の入学条件に高い英語力が求められることはありません。 高校留学の受け入れ体制が整っている高校では、留学生のために英語のクラスや補講プログラムを用意しています。
しかし現地の高校の授業に参加する、ホストファミリーと交流をする、学校の友人と放課後遊ぶ、全てにおいて英語でのコミュニケーションが必要になります。 できる限り日本で英語力を身につけておくことが、スムーズな高校留学のスタートにつながります。
高校留学の交換留学
高校留学の交換留学は、国際交流を目的としたプログラムになります。 そのため、高校は地元の公立高校、滞在はホームステイ、という留学内容になります。
私費留学に比べて費用も安くなっています。 全国各地に交換留学を取り扱っている留学団体があり、選考試験も団体ごとに行われています。
高校留学の私費留学
高校留学の私費留学は、語学研修のみの留学、1週間〜1ヶ月程度の短期間の留学、海外の高校卒業を目指す留学など、様々な内容があります。
1年間の留学費用は、交換留学に比べて高くなります。 更に海外の高校卒業を目的とする留学であれば1年間では足りないため、それだけの費用も準備しないとならなくなります。
日本人留学生、外国人からの留学生の受け入れに不慣れ高校に留学すると、留学中に思わぬトラブルや苦労が発生する可能性があります。 留学エージェントや非営利の留学団体も私費の高校留学プログラムを取り扱っています。 希望の国が決まっているのであれば、その国にあるオフィスを構えている現地の留学エージェントに相談してみるもの良いでしょう。
高校留学の選び方
高校留学は、親が希望する場合と、子どもから留学を希望する場合があります。 しかし、いずれにしろ留学する本人の意志と親のサポートの両方があって初めて成り立つのが高校留学です。
そういう意味でも、まずは具体的な高校留学プランより、留学に行くこと自体に対して親子で十分に話し合いをする必要があります。 親も子もお互いに留学に対しての思いや希望が納得いくレベルに達するまで、慎重に親子で話し合いを行うべきです。 その上で、具体的な留学プランの検討に入った方が良いでしょう。
未成年で資金もない本人にとっては、親のサポートがなければ当然、高校留学を実現することができません。 また親の気持ちだけで進めた留学は、理想の留学結果につながらないことも少なくありません。
高校留学の目的
高校留学の目的として、「新しい自分になるためのきっかけ」「英語や国際感覚を身につける」など様々な目的があると思います。 しかし忘れてはいけないのは、”留学をした” だけで、それらの目的通りの結果が手に入る訳ではありません。 高校留学をして、異文化の中で必死に努力を続けた中で、目的としていた結果を手に入れることができます。
高校留学する本人は、留学中に努力を続ける決意ができるか。 高校留学をサポートする親は、子どもの留学を全力でサポートし続けることができるか。 高校留学では、双方の覚悟が何よりも重要になります。
高校の候補を選定
高校留学は、国によっても参加条件が大きく異なります。
現在の学年や、過去の出席率の状況や、留学の予算、留学の目的、卒業後のプランによって、国と留学プランを絞っていくことができます。 また各高校留学プログラムには応募の締め切りがあります。 親子での話し合いの時間などを考慮し、準備期間は十分に用意しておくことをお勧めします。
高校留学の奨学金
高校留学に対して奨学金を提供している団体があります。
留学先の高校が指定される、返済の有無、などその内容も各団体や応募内容によって様々です。 費用面が一番の課題であれば、高校留学の奨学金の情報から先に収集してみるのも良いでしょう。