山東大学

山東大学が私の人生を変えてくれた! 町の雰囲気も大好きで、一生忘れられない４年間となった。 中国語は日本人にとって習得するのは難しいと言われていますが、山東大学では一流講師の下で勉強する事ができます。

現在（2017年１月）山東大学中心校における日本人総数は10人にも満たない状況です。 生活面については、朝昼夜にお湯が使え、ネット使用料が無料、キッチンも自由に使えて、自習室もあるので勉強するには適した環境だと思います。最近韓国とアフリカ系の留学生の数が目に見えて増えており、以前は一人部屋が当たり前でしたが、最近では二人部屋のケースが多くなっています。 山東大学周辺は大きな田舎といった感じで遊べる場所はかなり少ないです。現地の方々の性格は極めて温厚で、2012年からあらかさまにいがみ合っている日本と中国の関係においても、関係なく接してくれている方々が大多数です。

山東大学に限ったことではないですが、中国では全体的に手続きやその対応が適当です。 Aの人はこう言っていたのに、Bの人が全く違うことを言ってきたなんてこともよくあります。 大事なのは問題が起きたときにどうしたいのか、いつまでにそれを解決したいのかをはっきりと主張することです。 自分がしっかりとそれを言わなければいつまでたっても問題は改善しません。 そういった意味では留学生活のなかでどんどん自立することができるし、根気よく話せばわかってもらえます。 問題が発生したときに中国人の友達がいたり、頼りになる先生が一言いってくれるだけで向こうの対応が全然違うのでできるだけ多くの仲間をつくっておきましょう。 これは寮の手続きやビザの手続きにも共通して言えることです。

大学内では色んな団体が課外活動を行なっています。 国際交流サークルの行事で、中国人本科生と留学生で市内の野生動物公園へ遊びに行ったことがあるのですが、ガイドもついてくれたので説明を受けながら楽しむことができました。 大学側が用意してくれた旅行プログラムでは格安な料金で西安に行くことができました。飛行機のチケットやホテル代も込みで通常の3分の1程度の料金で済みました。是非利用してみてください。 また学期末になると文化節と呼ばれる行事があり、各国の留学生がダンスや歌などのパフォーマンスを披露します。 毎年、日本人留学生が歌を披露するといったことはほぼないので歌に自信のある人は披露してみてはいかがでしょうか。 かなりの人に顔を覚えてもらえます。

済南には楽しめるナイトスポットがたくさんあります。 クラブも北京や上海ほどの規模ではないですがいくつかあり、なかでも有名なのが愛上酒吧とLAKE TOWNというところです。 友達と思いっきり盛り上がりたいときは行ってみるといいと思います。 特にLAKE TOWNは特別割引で遊べる日がたまにあるので、そういった日はかなり安く遊べます。 私がオススメしたいのは回民小区と呼ばれる街です。 回民は中国のムスリムで豚肉を口にしません。なので回民小区には「清真」と書かれた看板をあちこちで目にします。 豚肉を使用していないという意味で宗教的にも口にして大丈夫ということです。 そこでは羊肉の串焼きや回民料理などたくさんのメニューが売られていて、羊肉自体も臭みがなく美味しいので、是非挑戦してみてください。

泉城広場とその横に恒隆広場(広場とありますが大きなショッピングモールです)があり、多くの市民が買い物や食事に訪れています。 かなり大きなショッピングモールで、ユニクロや無印良品、ZARAやスタバなど日本でもおなじみのお店が出店しています。 OLEという国際雑貨を扱うお店もあるので、日本の食材や調味料が欲しければ探してみるといいかもしれません。 一階には京櫻料理という日本料理店があり、価格は日本とそれほど変わらず多少高いですが、美味しい日本料理を食べることができます。 また恒隆広場の横には芙蓉街と呼ばれる通りがあり、地元のB級グルメや雑貨を扱うお店がたくさんあるので、休日などに出かけてみると面白いと思います。

中心校区に大きな食堂があります。 真偽は不明ですがネット上に東洋一の規模という情報があるくらい大きいです。 全5階建てになっていて、1階や2階は価格が安くボリュームのある定食や麺類が食べられます。 とにかくメニューの数が豊富なので、油っこい中華料理が苦手な人は自分に合うメニューを見つけるといいでしょう。 価格も安いもので3、4元でご飯とおかず2種類が買えてしまうので食費の節約になります。 外で食べるとこの10倍はかかってしまうので、食堂は相当安いです。 昼時は中国人本科生や留学生が一斉に食堂へ行くので席を確保するには、昼前の授業が終わってすぐに行くといいと思います。 現金で買えるところもありますが、ほとんどの場合、食堂カードにお金をチャージしてそれをタッチして買う形式になっています。

世界各国から留学生が集まっています。 日本人は北京や上海など大都市の大学と比べると少なく、私が留学したときは20名に満たない人数でした。 留学する際に日本人留学生が多い学校がいいという学生はあまりいないと思いますので、恵まれた環境だと思います。 日本人が多いとどうしても母国語である日本語を使う機会が増えてしまうので、中国語上達の邪魔になってしまいます。 また一番多いのは韓国人留学生で、次にモンゴル人留学生といった感じでした。 欧米出身の学生や、東南アジアの華僑などもたくさん留学しているので留学生活に飽きることはないと思います。 国際交流サークルがあるので、そこで日本語を勉強している中国人本科生と交流することもできます。

済南市は泉の都という別名がつくほど、川や地下水脈が多いので地下鉄がありません。(現在建設中で、数年以内には完成するようです) ですが、路線バス網が比較的充実しているので移動にそれほど困ることはないと思います。 料金も1元または2元なのでよく利用することになると思います。1番のバスに乗れば、泉城広場という大きなショッピングモールのある街の中心部へ出ることができます。 タクシーも北京や上海などと比べると初乗り料金が安く、9元(留学当時)からスタートします。 ただ、済南で注意しなければいけないのは渋滞がひどいということです。 朝や昼間はそれほどでもないですが、夕方から夜にかけての時間は退勤時間と重なるのでかなり渋滞します。 その時間に約束がある場合は早めに出発することをオススメします。

留学生寮が1、2、3号楼とあります。 私が留学していたときは2号楼の1人部屋に住んでいましたが、正直かなりラッキーでした。 ほとんどの場合は、2人部屋で人数が増えてくれば1人部屋は埋まってしまいます。 1、2、3号楼のどれも綺麗で、部屋にシャワーとトイレがあります。 一階には受付があり、トイレが詰まった、電気がつかないなど問題があればすぐ直してくれます。 また2号楼の一階には売店と飲食スペースがあって週末になると留学生がビールを飲んだり、雑談したりととても賑やかになります。 そこで知り合った友達とは留学の最後まで付き合いが続くといったことも多々あるので、国際交流がしたいという学生は是非顔を出してみてください。