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シンガポール留学の大きな難関はアコモデーション。この大学は交換留学生向けの寮（Havelock Hostel）と、フルタイム留学生の為の寮（Prinsep Hostel ）を所有しているが、家賃が破格であるため毎回高倍率の抽選が行われていた。私は一年間の留学で運良くどちらの寮にも住んだが、どちらも楽しかった。寮の抽選に落ちた、或いはそもそも応募しなかった場合のオプションは、コンドミニアムのフラットを学生同士でシェアし合うスタイルが一般的であるようだった。「シェアメイト〇〇名求ム」のメールが実際に人を探している学生から学校の交換留学課に送られ、そこから交換留学生全員のアドレスに送られて来ていたりもしていた。

とにかく多様なバックグラウンドを持った優秀な学生たちと肩を並べて勉強できるのは、今世界中から注目されているシンガポールだからこそ。講義は必ず少人数の教室で行われ、グループプロジェクトが成績に占める割合がどの授業も多い為、クラスメイトからのプレッシャーは非常に強い。日本からの留学生は少なく（当時フルタイムが一名、交換留学生が一〇名程度）、授業課外を問わず様々なシーンで質問攻めを食らうので、留学時点で相応の英語力を有していることが望ましい。