nekosan
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留学経験
口コミ
- マドリードへの投稿
- 人種、日本人の割合3.0
- 滞在者(滞在期間:2010年6月~)2016/01/31
- マドリードは首都というだけあって、住民はそれなりに多様です。以前大使館の情報を参考にした際には2000人前後の日本人がマドリードに在住しているとのことです。 住民はスペイン人に次いで南米人が圧倒的に多く、次にルーマニア人や中国人が多い印象です。ジプシーが多い地区というのもあります。地区により住人の様子や町の様子がガラッと変わりますし、それぞれ地下鉄の路線によっても雰囲気が違います。マドリード市内は南北に走るカステジャーナ通りで左右に分けられ、さらに山手線のような地下鉄環状線(6号線)より北か、南か、内部(中央)か、さらに町を囲んでいる高速道路(環状線M30)の内側か外側か、といった具合で雰囲気が変わります。 どの人種が多いから治安が良い悪いというわけではありませんが、毎晩外に集まってボテジョン(野外飲み会)をしていたり、大音量で音楽を流す車が走ったり、道がゴミだらけだったり・・・と、地区によっては住みにくい場合があります。特に、隣人の騒音問題は日本でも話題に上がるくらいなで、音量に対する基準が違う文化の人の近くで住むという事の重要性は、引っ越してから気づくのでは遅いと思います。私の知人は最近引っ越してきた隣人の怒鳴り声(普通の会話をしているだけらしいのですが)と、趣味の合わない音楽が大音量でかかっている事とに限界を感じていると言っています。私は学校の寮、ルームシェア、一人暮らしと何度も引っ越した経緯があり、その都度中心地、東部、西部、南部と地区を変えましたが、住民の様子が本当に異なるので、地区との相性があるなぁと感じています。留学後引越しを考えている場合は、色々な地区を歩いて実際に町の様子を見てみることをお勧めします。
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- 物価2.0
- 滞在者(滞在期間:2010年6月~)2016/01/31
- 物価は総じて高いです。日本と比べると金額的には同じくらいなのですが、収入が日本より低いので生活はより苦しく感じます。実際の為替は2016年1月末現在、10€=1310円なのですが、感覚的には10€=1000円だと言えそうです。例えばランチメニューは10€前後なので、日本(東京)の1000円前後で同じですよね。某コーヒーショップのショートサイズは3,9€程なのですが、同じメニューが日本でも400円前後だったと思います。さて、日本では月給20万円前後が最低ライン(初任給に設定されているという意味で)ですが、スペインでは2000€とはならず、1000€なのです。物価が割高に感じる理由がお伝えできたでしょうか? 感覚的に高いだけでなく、為替を考慮する間でなく実際にスペインの方が高いものも多く、例えばファストフードがそうです。日本のビッグ〇ック単品は360円(2015年度)のようですが、スペインでは4,23€。423円としただけでも高いのに、実際に554円と計算すると、高すぎませんか。 先ほど月給が1000€と書きましたが、1000€稼いでいる人を指すミルエウリスタという呼び方があります。数年前までバブルの頃はミルエウリスタというと、給料が少なくて残念な人という意味合いだったらしいのですが、今では4桁もらえてすごい人という意味合いになっています。つまり、それ以下の人が多いのです。参考までに、スペインの2015年度最低賃金は750€程です(因みにフランスやドイツは1400€強)。これはあくまで正規雇用の最低賃金であって、実際には学生や若者をインターンの名目で雇い、ひと月200€や400€といった低賃金を払っているというのが現実です。家賃500€と光熱費約50€(夏はもっと安いですが、暖房を使う冬に1ヶ月100€払うのは簡単です)、定期券約55€、食費200€、電話とインターネットと携帯で約50€、をひと月の出費とすると、明らかに赤字です。学生のアルバイトでもそれなりに稼げる日本から来ると、本当に驚くような生活水準です。 留学を考えている人、特に週末の小旅行や外食を楽しみたいと思っている人は、こちらで収入を得ることを期待せずにしっかり貯金してくることをお勧めします。学生(留学生)の短時間労働は需要が少ないし、さらに仕事にありつけても給料は余り期待できません。
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- 住まい2.5
- 滞在者(滞在期間:2010年6月~)2016/01/30
- スペインでは賃貸より持ち家を選ぶ傾向があります。都市部はほぼ集合住宅(ピソ)のみなので、日本でも近年増えてきたマンションを買うという発想です。古くから中心部に家を持っていた家の人は少し離れた場所や郊外に住み、中心部の家を貸し出して収入を得ていることが多いです。特に若者向けに大きいピソを区切っていくつかのワンルームマンションにリフォームし貸している大家が目立ちます。他の口コミでも書きましたが、若者は収入が低い(もしくは職がないので学生の割合が高い)上に家賃は高めなので、こういったワンルームタイプの狭いピソを借りるか、もしくは2、3部屋ある家を友人と借りて共同生活するか、他人とシェアすることが一般的です。この文化は日本とは比べ物にならない程発展しているので、貸し借りのサイトなどもいくつかあり非常に便利です。 マドリード市内の場合、地区にもよりますがワンルームタイプや1LKのピソは2016年現在450~600€前後で借りられます。大きさは20~40㎡程で、大きさや状態によって値段が変わります。同じワンルームタイプでも、キッチンが独立しているタイプやリビングの一部に設置してあるタイプ等様々です。ほとんどが家賃の他に光熱費を毎月払うタイプの契約が多いです。 シェアの場合は300~600€位で、個室以外をシェアする形態が多いです。稀にプライベートバスルームがついている場合もあります。大人数でシェアするタイプのピソは、バスルームや洗濯機の数も重要です。3人用のピソに2バスルームある場合はそれほど問題ありませんが、10人用で3バスルームとなると、込み合う時間が多くなり不便です。洗濯機も、一回2時間前後かかり、さらに回したまま外出して数時間帰って来ないような人もいます(経験談)。家賃に光熱費が含まれている場合と、含まれていない場合があります。シェアには大きく二つのタイプがあり、前述したようにピソの所有者が大家で契約する場合と、シェアメイトのうち一人が大家との契約者で、その人がシェアメイトを募集している場合です。前者の場合はよりビジネスライクで、通常契約書があります。後者の場合は人によりけりで契約書すら作成しない人が多いようですが、家賃額や光熱費のルールなど、簡素なメモでもいいので一筆書いてもらうことが重要です(後々の家賃支払いや退去時のトラブル回避の為)。
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- 総合コメント3.0
- 滞在者(滞在期間:2010年6月~)2016/01/30
- こちらにはマドリードを留学先に選んだ経緯に関するアレコレを書きたいと思います。 私は東京出身の為、地方都市への留学は初めから考えておらず迷わず首都マドリードを選びました。行き先を他の都市と迷っている方にアドバイスするとすれば、自分のフィーリングに合う町を選ぶべきだということです。グラナダは方言がキツイとか、バルセロナはカタルーニャ語がメインだからとか、いちいち理由を付けて”正統派”なサラマンカやマドリード、もしくは方言がカタルーニャより緩やかなバレンシア等をオススメする人が多いようですが、その選び方には個人的にはあまり賛成していません。1ヶ月の超短期ならともかく、半年~1年以上といると必ず居心地の良さが重要になってきます。私はマドリード留学以前に超短期でサラマンカに留学したこともありますが、その時の自分が未熟だったことを抜きにしても、とてもじゃないけど1か月以上は居られないと思って帰国した経験があります。8月というのもあると思いますが、一ヶ月の滞在期間中、スーツ姿の社会人を見たのは1度だけ。それ以外に働いている人の形跡がまったく見られないことで、非常に息の詰まるというか、苦痛な日々をすごしました。働いている人といえば、学校の先生と、店や飲食店の店員、町の清掃スタッフのみ。若かった自分は何も考えずに通っていた大学の提携先であるサラマンカ大学へとやってきましたが、滞在先選びは重要だと実感したのでした。 出来れば実際に一度旅行してみて気に入った街を選ぶのがいいと思うけれど、時間とお金が許さない場合はせめてガイドブックや写真などを見て、好きなものがある街(イスラム様式の建築が好きなのかガウディの建築が好きなのか等)や惹かれるものがある街を選ぶことをお勧めしたいです。方言やアクセントなんて初心者には大して影響しないし、聞く分にはすぐに耳が慣れてくれます(慣れないようだと、逆に生活態度に問題あり、かも)。そして上級者になる頃には、そんなものも自然と身について違和感なく話していられるようになるし、それが留学の醍醐味であるとも思います。 さらに、立地を考慮すると尚いいかもしれません。私はスペイン各地を回りたかったので、中央に位置しているマドリードにきて尚更よかったと感じていました。日本の地方都市から来る場合は欧州の経由地から直行便がある都市を選ぶのが便利でいいかもしれません。
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- 気候4.5
- 滞在者(滞在期間:2010年6月~)2016/01/29
- マドリードには春と秋があってないような感じです。1月後半~2月になるとアーモンドの花が咲き始め、日も長くなってきたのを実感するので春っぽさが漂ってくるのですが、それでも朝晩は真冬並みの冷え込みのままでコートはもちろん、日によってはマフラー・手袋・ブーツも必須です。その後イースター前後は天気の悪い日が続くので春陽気でウキウキするという感じではなく、冬が終わり切っていないというか春が始まり切ってないというか、微妙な時期になります。5月40日までは上着を脱ぐな、というような諺がある通り、6月上旬までは急に寒くなったり暗い日が続いたりするのですが、気付くと一気に気温が上がっていて突然夏が始まっています。 夏は快適の一言です。東京出身なので夏は高温多湿で過ごしにくいの一言だったのですが、マドリードは高温低湿。カラっとしていて不快感が全くないのです。ロングの髪を洗って10分後にほぼ乾いているという状態に気づき驚愕したのをよく覚えています。気温こそ高くなるのですが、木陰に入るだけで涼しかったり、太陽が沈むと急に過ごしやすく感じたりと、湿気よりはマシだと感じることが多いです。ただ、強烈な日差しに目がやられるので要注意。サングラスは必須です。また日常生活を送っているだけでも肌がこんがり焼けるので、美白命の方は強力な日焼け止めを持参した方がいいでしょう。日傘・日よけ手袋などはこちらではまず見かけません。変な目で見られるのが嫌な方は持参しない方が無難です(笑)スペインでは老若男女問わず小麦色の肌が夏のマストアイテム(?)のひとつです。夜でも気温が下がらない日が7月を中心に続くのですが、毎年7月末と8月中に突然気温が下がり雨が降る日があります。灼熱続きの日々を遮断する分厚い灰色雲、その後の大粒の雨と乾ききった道路が湿ったにおい。数日(数週間)ぶりにぐっすり眠れる貴重な日です。 9月も後半になると朝晩がだいぶ寒くなるように感じますが、最低気温と最高気温の差が大きいマドリードでは、昼間はまだまだ半袖でいけるくらいの暑さです。その後秋のファッションを楽しみ始めた矢先に急に冬日が訪れ、コートが手放せなくなります。10月末の夏時間終了とともに日没時間がぐんと早まり、冬を実感します。市内では雪はほとんど降りませんが、雨が多く湿度が高くなるので結露とカビが発生しやすいです。
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