シドニー

ワーホリで約一年間滞在していました。 語学留学やワーホリで来られる人は仕事で差し支えないほどの十分な英語力を持ち合わせている人は多くないと思います。その場合は、英語を必要としない仕事か、あるいは最低限の英語ができればこなせる仕事のどちらかなるかと思います。ここではあまり英語が堪能でなく、シティで仕事をする場合を前提として口コミします。 前者はレストランのキッチン、キッチンハンドと言われる皿洗いや雑用、清掃などがあります。ジャパニーズレストランてあればオーナーやスタッフに日本人がいることが多いのでそんなに英語で話す必要がないかと思います。ただキッチンハンドは男性のみの募集で出ている場合もありますので注意が必要です。清掃関係は時給が良いと聴いたことがあります。あと、早朝の卸の仕事をしてた人も聞いたことがあります。 後者はレストランのホール、販売、またはローカルレストランのキッチンハンドなど。ジャパレスではオーダーを取る、フードの説明をする程度の会話ができれば大丈夫です。シティにはジャパレスが多くあるので、仕事はすぐ見つかると思います。友人はアパレルの販売をしていましたが、こちらはもう少しハードルが高いかもしれません。ローカルレストランは挑戦して見る価値はあると思います。なぜなら時給がローカルのほうが遥かに良いことが多いです。週末も時給2倍になりますが、ジャパレスはならないことがほとんどです。あと、シドニーにはカフェが多くローカルにチャレンジされる方はこちらも挑戦してみてもいいかもしれません。 その他、何か技術を持っている方は強いです。。美容師、ネイリスト、マッサージ関係、シェフなど。英語堪能じゃなくても好条件での求人が多いようです。

シドニーは世界のなかでもトップレベルの住みやすい街だと思います。 シドニーに住んでいて一番気に入っているところは、きれいなビーチがたくさんあるところです。天気のよい日にビーチに行くだけで気分がとてもよくなります。多くの人でにぎわっているビーチでもゴミが散らかっていることはほとんどありません。オーストラリアの人は神聖な場所としてビーチをとても大切にしているようです。 シティーから少し離れると豊かな自然を満喫することもできます。ブルーマウンテンでキャンプをすると、いろいろな動物が観察できるし、水のきれいな川で泳ぐこともできます。 物価や家賃は高いですが、賃金も日本よりずっと高いので、生活は楽です。国柄かのんびりしている人が多いので、東京のような慌しさがありません。ただ大学やカレッジでは課題やプレゼンテーションが多いので、留学生は覚悟をしておいたほうがよいでしょう。 それから、シドニーでは世界各国の料理が味わえるというのも大きな魅力の一つでしょう。私は日本ではあまり食べる機会のなかったベトナム料理やタイ料理にこちらに来てからはまっています。スーパーではいろいろな国の食材を手に入れることができるので、料理のレパートリーを広げることもできます。

シドニーにはいろいろな人種の人がいますが、恋愛に関しては割と積極的な人が多い気がします。街を一人で歩いていたり、時間をつぶしていたりすると、声をかけてくる人が結構います。なかにはしつこいくらいに付きまとってくる人もいるので、特に日本人の女性は気をつけておいたほうがよいでしょう。本当にいろいろなタイプの人がいるので、日本にいるよりも選択肢が広がるし、気に入った人に巡り会える可能性も高くなると思います。ただ、シドニーにはもちろん市民や永住者も多いですが、学生ビザだったり、ワーキングホリデーで来ている人、仕事で来ている人もかなりいるので、付き合いだしてしばらくして国に帰らなければならない人も出てくるので遠距離になってしまうパターンもよくあります。私の香港人の友人は語学学校で韓国人の男性と出会い、付き合い始めて数ヶ月で彼のほうが先に留学期間が終わって韓国に帰らなければならなくなり、遠距離恋愛を５年ほど続け、年に２，３回くらいしか会えなかったようですが、去年ついに結婚することになって、今は二人でソウルで暮らしています。二人は英語で会話をしていますが、彼の家族ともコミュニケーションをとったり、ソウルの暮らしでも必要な為、今は韓国語の勉強をしているようです。 ここでは、国際的な恋愛をしている人がとても多いです。

シドニーは家の値段、家賃が非常に高いです。シティー中心街のアパートに住んでいる学生も多いですが、２ベッドルームのアパートに１０人で住んでいるという人も結構います。１つのベッドルームに４人ずつ入って、リビングルームに２人寝泊りしていて、バスルームはもちろん共有です。そんな状況でもレントは１人週に＄１５０前後みたいです。ただ、このように窮屈な状態でアパートに暮らすのは違法なので時々審査が入るみたいで、審査が入るたびに出て行かなければならない人もいるようです。私はルームシェアにはちょっと抵抗があったので、自分専用の部屋が持てるところでしか住んだことがことがありませんが、オウンルームだとレントももちろん高くなります。シティーから離れて郊外のほうに行けば行くほど、交通費は高くなりますがレントは安くなります。広いオウンルームがいいという人は、ちょっと不便でも郊外のほうに住んだほうがいいと思います。今はシティーから電車で１５分くらいのところに住んでいますが、最寄り駅から５分くらいだし、近くに無料で利用できるテニスコートもあるし、ショッピングセンターもそばにあるので、あまり不便だと感じることはありません。郊外のほうがオーストラリア人が住んでいる割合も増えるので、よりオーストラリアらしさを感じられると思います。

こちらに学生ビザで来ている人は必ず学校推奨の医療保険か他の保険に入っていなければなりません。事前に自分の加入している保険がどこまでカバーしているかを確認しておいたほうがよいでしょう。市民や永住権所有の人はみなメディケアカードを持つことが出来ます。GP（General Practitioner)や病院にかかる場合このカードを持っていれば大抵無料で診察してもらえます。オーストラリアでは直接自分で病院に行くのは珍しいようで、はじめに自分のうちの近所のGPに診てもらって、GPから病院や医院を紹介してもらうケースが多いようです。症状が軽い場合はGPだけで済む場合もよくあります。私はテニスで腰を痛めたとき最初にかかったGPからCTスキャンを行っている医院を紹介してもらい、後日そこに予約を入れ、スキャンが終わって結果を待ち、また数日後結果の表示されたものを取りに行き、またそのGPのところへ行って、今度はフィジオセラピーを行っているところを紹介してもらい、そこへもまた予約を入れて通わなければならなかったので、ものすごく長い時間かかりました。GPとCTスキャンはメディケアでカバーされましたが、フィジオセラピーはカバーされなかったのでその分は自費で払いました。フィジオセラピーや歯科などメディケアや学生医療保険でカバーされていないものもあるので、心配な人は自分で他の保険に加入しておく必要があります。

シドニーの公共交通機関にはバス、電車、ライトレールがあります。今年OPALというチャージ式のICカードが導入され、電車・ほとんどのバスで使用可能になりました。電車をよく利用するなら、このカードを使ったほうがいちいちチケットを購入するより安いし便利です。バスは以前から使われているトラベル１０というチケットを使ったほうが安い場合もあります。トラベル１０はプリペイドのチケットでこのチケットで１０回バスに乗ることができます。乗る距離によってマイバス１、マイバス２、マイバス３と料金も違うので、事前にウェブサイトなどでチェックしておくことをおすすめします。 シドニーのバスは時間通りに来ることがほとんどありません。時間より早く来ることもあれば、３０分以上遅れてくることもよくあります。なので、仕事に行くときや大事な用がある場合はバスの使用を避けるか、ある程度余裕を持って出かけるようにしなければなりません。電車はバスよりは時間は正確ですが、事故などがあると大幅に遅れたり、キャンセルされることもあります。週末はよくトラック・ワークが行われていて、電車が通常通り運行されないこともあります。その場合は駅から代行のバスが出ているので同じ料金でバスで出かけることもできます。

シドニーには広々とした緑の多い公園が多くあります。日本では見られないいろいろな種類の鳥や小動物も公園内でよく見られます。私の今住んでいる家の近所の公園では夜散歩しているとポッサムをよく見かけます。人に慣れているようで、ゆっくり近づくと、逃げることもないので、すぐ近くで観察することが出来ます。シドニーのシティーからブルーマウンテン方面へ車で二時間くらい行くと野生のカンガルーが見られるところもあります。シティーから少し離れると舟遊びの出来る川があったり、キャンプの出来る場所もたくさんあります。シドニーの自然環境は東京のような大都市と比べるととても良いと思います。 シドニーにはきれいなビーチがいくつもあって、暖かくなってくると多くの人でにぎわい始めます。オーストラリアのビーチは海の水もきれいですが、砂浜もとてもきれいです。ごみがほとんど落ちていません。オーストラリアの人にとってビーチは神聖な場所だそうで、ずっと大切にされてきているそうです。シドニーのビーチは波も高いのでサーフィンを楽しんでいる人もたくさんいます。バーベキューの出来るビーチや公園も数多くあるので、ソーセージやステーキを焼いてパーティーをしている人も多く見かけます。自然を楽しむのにシドニーはとてもいいところだと思います。

シドニーの物価は東京の物価とたいしてかわらないか、少し高いくらいだと思います。大手のスーパーに行けば安く手に入るものも結構あります。パンやミルク、ソーセージなどこちらの人がよく飲食するものでブランドにこだわらなければ、とても安く購入することができます。特にそのスーパーのホームブランドのものが最近は多く出ているようで、そういったものは庶民的な値段です。ただ、コンビニを利用する際はちょっと注意が必要です。値札がついていないことも多いし、値段もスーパーの倍以上することが多いです。しかも賞味期限切れの食品が陳列されていることもあるので、注意して買うようにしましょう。 レストランやカフェも庶民的なところから高級店まであって、サービスからすると日本より少し高いと感じるかもしれません。 シドニーで本当に高いと感じるのは家の値段と家賃です。日本のように学生が一人で自分専用のアパートを借りているというのを聞いたことがありません。ほとんどみんなといって良いほど、学生はアパートや家をシェアしています。シティーに住んでいる人は一つのベッドルームを４人くらいでシェアしている人も多くいます。シティーから郊外に離れているところではアパートのシェアメートはいますが、自分専用の部屋を持っている人も多くなります。

シドニーの治安は悪くはないと思いますが、日本の都市と比べると危険な場所もあります。日本人は平和ボケをしていると言われますが、本当に日本ほど安全で治安のよいところは他にないのかもしれません。シドニーへ来てすぐに通っていた語学学校の先生にも近づかないほうがよい場所をいくつか教わりました。人気の少ないところを夜歩くのは避けたほうがよいでしょう。オーストラリア人の友人はシティーからすぐ近くの公園を歩いているときに、若い男性二人に襲われ、ひどく殴られて財布をとられたそうです。シティー中心街ではアジア人をターゲットにナイフで切りつけたり、財布や時計などの貴重品を盗っていたという事件もありました。窃盗事件は日常、頻繁に起こっているようで、電車のなかでバッグから携帯電話を盗られた友人もいるし、私もナイトクラブで財布から紙幣が知らぬ間に全て抜き取られていて困ったことがあります。自分の持ち物からは目を離さないようにしないといけません。 シドニー郊外へ引っ越してからも、自宅に泥棒に入られたことがあり、日本から持ってきていたノートパソコンや現金、クレジットカードが留守の間に盗られていました。警察へ通報して、後日家に残されていた指紋から犯人を特定することができましたが、指紋のはっきり残っていた場所が家の窓の外側だったため、証拠としては不十分だった為、何もすることができませんでした。

東京などの大都市と比べるとシドニーで遊べるところは少ないと思います。シティー中心街で友達と集まって遊ぶとなると、パブで飲みながらビリヤードをしたり、バーと併設されたボーリング場で遊んだり、カラオケに行ったりするくらいです。ほとんどのパブにビリヤード・テーブルが置いてあって、日本と比べると料金は安いと思います。時間帯によっては１ゲームにつき１ドルで借りられるところもあります。シティー内にはナイトクラブも多くあって、週末になると夜遅くまでダンスをしたり飲んでいる人がたくさん見られます。オーストラリアではドリンキングが最も大きな文化の一つと言えると思います。ものすごい量のアルコールを摂取する人が多いです。週末の夜中にナイトクラブの多いところを歩くのは危険なこともあります。酔っ払い同士が本気で喧嘩してるのを見かけることもあるので、週末の夜出かけるときは気をつけたほうが良いでしょう。 郊外へ出ると、テニスコートが無料で借りられるところもあります。私の住んでいるところにもいくつかテニスコートがあって、誰も使用していないときは何時間でも利用できるし、待っている人がいる場合は一組につき最長１時間まで借りることが出来ます。テニス・ラケット、ボールさえ持参すれば予約なしで利用できます。