フォルクスホフシューレ・シュトゥットガルト校

Ｂ１の授業を受けました。トルコ、イタリア、スペイン、ロシアから来る生徒が多かったです。それぞれ自国なまりになるため巻き舌が強いドイツ語を話すので、聞き慣れるまで時間がかかります。日本人は相手から聞き返されると「自分のドイツ語がおかしいからだ」と自分を責めがちですが、彼らは「きみはドイツ語がわからないんだね」と言って来ます。つまり、自分の文法や発音に問題があるのではなく、聞き取れない側に問題があると考えるのです。自分をポジティブにとらえるその姿勢は、多くの日本人に欠けているものなのではないかと思います。ちなみにそのクラスではアジア圏の子は少なく、タイから来たひとだけでした。日本人に至ってはひとりもいません。ドイツで国際結婚をした主婦も通っていれば、大学準備のための語学勉強と考えるひとや将来のインターンシップを目標にきているひともいました。授業で行う意見交換の時間などみな自己主張をしっかり行い、反対意見だろうがなんだろうがハッキリ言い切る姿が印象的でした。場合によっては全否定を受けたりもするので、言われてもつぶれない強いメンタルが必要だととても感じました。「意見」と「人格」は別物であるということを自覚しておかないとやられてしまいます。

この学校は、 Rotebühlplatz (S-Mitte)の駅を降りて目の前すぐの場所にあります。そのため、雨の日などでもほぼぬれずに行くことができます。”街の中心”という名前だけあってアクセスはよく、Sバーンだと1～6, Uバーンの場合は2, 4, 14, バスだと43です。ちなみにバス停からは徒歩2分ほどです。しかし比較的大きい道路を渡らなければいけないため、横断歩道を2回通る必要があります。待つ時間は長く、渡れる時間は短い信号なので、引っかかると学校まで5～6分ほどかかる場合もあります。そして電車で来る場合、Ｓバーンは時間の間隔が大きいので、一本逃がすと待ち時間が20～４0分ほど発生するころになります。そのため、電車が一本違うだけでかなり時間が狂うことになります。あらかじめ時刻表を確認しておくことをおすすめします。それでも、インフォメーションすらなしでその時間に来るはずの電車が突然間引かれたりすることもあります。駅員に聞いてもわからないことも多いです。あらかじめ、時間に余裕を持って行動したほうがいいと思います。インフォメーションがある場合でも、構内に流れるドイツ語は早く不明瞭なものが多く、現地のドイツ語に耳慣れていない場合は聞き取るのがとても難しいと思います。

学校の中にはカフェが入っていますが「学生向け価格」ではなく普通のカフェと同じような値段です。しかし学校の目の前にあるRotebühlplatz (S-Mitte)駅に行けば三箇所パン屋さんがあり、それぞれコーヒーなどのテイクアウトもできます。なかにはポイントカードを作っているお店もあり、10個スタンプを貯めるとコーヒー一杯、などのサービスを行っていたりします。スーパーも駅構内にあるので、休憩時間にお菓子や飲み物を買いに行く生徒が多いです。駅以外にも、学校の周りにはカフェ、レストラン（お寿司屋さんも日本食レストランもあります）、ケバブ屋さん（3箇所あります。材料すべてを自然なものにするというこだわりのお店もあります。）、本屋さん、文房具やさん、洋服屋さんなどいろいろあり（駅の名前の通り、ほぼ街の中心なので）いろいろ見られてドイツ語で疲れたときのよい気分転換ができます。ちなみにスーパーでは料理用の材料だけでなくサラダやパスタなども買えますが、（大きいし日本に比べると比較的安いです）日本と違ってフォークなどはサービスではもらえないので自分であらかじめ用意するか購入する必要があります。口コミ評価は、「買い物、飲食」のテーマで考えたものです。

ドイツ語コースのレベルＢ１から参加しています。しかし、Ｂ１なのにも関わらず英語を頻繁に使う姿がよく見られました。休憩時間は別にいいとしても、授業中でも英語を話す姿を見て、なんの授業なのかわからなくなることもありました。生徒だけでなく先生も英語で話すことがあり、（英語で質問→英語で回答、というような）とても違和感を覚えました。わたしと同時に違う学校から移ってきたやる気のある生徒は、この雰囲気にやる気をそがれたようで2週間足らずで来なくなりました。最初は生徒が多くぎゅうぎゅうだったのに、少しずつ来ない生徒が増えました。遅刻、早退する生徒も多く、先生すら遅刻する姿も見られ・・・。モチベーションの低さに疲れます。宿題もないし、遅刻も早退も欠席も先生はなにも咎めないのでゆるくドイツ語に触れたいひとにはいいと思いますが、どんどん積極的に学びたいと思うひとには向いていないと思います。生徒数がコースの最初と最後で全然違うことを先生に指摘しても「移民コースはタダだからねータダはだめだね。」という答えで、「クラスの質が悪いから」という考えにはならないようです。先生の質もバラバラで、当たり外れが大きいです。外れたら悲惨です。