カイロ・アメリカン・カレッジ

海外の高校に留学する機会を得るのは、大変難しいですが、親の転勤により可能になる場合もあります。カイロ・アメリカン・カレッジでの3年余りの月日は、とても良い思い出となりました。エジプトの公用語はアラビア語ですが、同カレッジは英語で授業がされ、一般的なアメリカンスクールとして機能しています。幼稚園から高校まで、40カ国以上から生徒が集まり、非常に国際的な学校です。高校の10年から12年という間、英語を学びながら、その他学課を履修する毎日でした。１学年に30名前後の生徒という少人数制で、授業は10名ほどで行われる場合が多く、実に恵まれた環境でした。しかし、アメリカ史とか全く基礎を学んだことがない課目は、とにかく教科書を読みこなすのが大変でした。数学と物理は、数字の世界ですので簡単でしたが、生物は難関そのものでした。最初は内容を理解するのに長文が多く、悲鳴を上げていました。しかし、先生に宿題の有無や、質問などをする機会を、アメリカ人以外の外国人生徒と一緒にするに連れ、恐怖感も安らぎました。とにかく読解力を高めるために、時間を費やして、確実に努力を重ねることが大切だと痛感させられました。課外活動としてバレーボール、バスケットボールなどのチームに加わり、学外で試合をして、現地エジプトの高校生と交流するチャンスもあり楽しかったです。成績が優秀な生徒は、学期毎に表彰されるのですが、3年と通じてずっと優秀賞を頂くよう、必死で頑張りました。今でも、フェイスブックなどで当時の友達と連絡を取り合うことができて、とても嬉しいです。