Lycée Félix le Dantec

日本の学校からだと大学生以上にならない限りフランスへの留学というのは殆ど無いと思いますが、ニュージーランドの高校からの交換留学として、とても貴重な2ヶ月間をLannionで過ごす事が出来ました。 まず最初に驚いたのは、みんな意外と背が小さいという事。私自身155cmほどしかなかったのですが、女の子達はみんな同じくらいの身長でした。先生から聞いた話では、ここ周辺の地域（ブルターニュ地方）の人々は昔から背が小さい民族だったらしいです。ヨーロッパ人はみんな背が高ーいイメージがあったのでびっくりでした。 そして、生徒のオシャレさにびっくりしました。制服が無い学校だったので、高校三年生くらいになるとみんなお化粧してとても綺麗な子ばかり。ファッションセンスも「さすがフランスだなぁ・・・」といつも思いました。スカーフ3枚重ねて巻く子なんて普通居ないですよね？！（しかもそれが様になっている。） Lannionの街中も昔ながらのヨーロッパの街並みでとても素敵でした。普通のパン屋さんでもオシャレに見えてしまう、素敵な風景です。 モンサンミッシェルなどもみんなで行けたりして、素晴らしい2ヶ月を過ごしました。またフランスに行きたいなーといつも思っています。

学生寮は男子寮と女子寮の二棟敷地内にあります。男子寮の方は外からしか見れなかったのですが、建て直したばかりらしく新しくてモダンな造りでした。一方女子寮の方は「オンボロ！」までとは言いませんがまあまあ年季の入った3階建ての建物。 学年ごとにフロアが分かれていて、最上階が最年長だったと思います。 各フロアにはシャワーとトイレ、コンピュータールームがあり、そのあとは全部個室になっています。一部屋に4ベッドあり、普通は4人部屋なのですが、もう一人の留学生と私だけ2人部屋にしてくれました。 ベッドはシングル、机と椅子があり、その横に小さなクローゼットがあり、他には共用のシンクと大きなミラーがありました。 建物の外見とは違い、内緒はなかなか新しめで可愛かったです。 高校の寮なので、ルールはそれなりにありました。 夜は消灯時間を過ぎたら係りの人が回ってきて寝ているかチェックされます。そして夜の間はトイレに行けません。（流すとき音がうるさいから、だそうです）でもどうしても我慢できない場合は流さずにしてもいいと言われました。笑 私たちのフロアの生徒達は大学入試に向けて猛勉強中だったみたいでみんな静かでしたが多分年下の子達のフロアだったらもう少しがやがやしていたと思います。 ホームステイ先のお家が車で1時間ほど離れているので、金曜の午後は近くの地域の親御さんが生徒をまとめて迎えに来てくれました。 フランスでの寮生活、なかなか味わえないような経験だったと思います。

フランス留学で一番印象的だったのが給食でした。 私は2ヶ月間学校の寮に住んでいたので1日3食、食堂で食べていました。 朝はコーンフレークやトースト、ヨーグルトなど一般的なものでしたが、何やら見た事が無い大きな機械が置いてあるではないですか。機械の横にはバケツいっぱいに入っているオレンジ。みんなそれを2、3個とって機械の上に放り込み、下の部分にカップを置きます。な、なんとオレンジ絞りマシーンでした。こんなものホテルにも置いてないよ・・・と1人感動したのを覚えています。味も最高でした。 ランチとディナーの場合はまず1人必ず持っている給食カードのバーコードをスキャンしてトレーを受け取ります。そのあとは順番にサラダや前菜などをとっていきます。それぞれ1人でとれる量は決まっているのですが、色々な種類から選べました。メインも日によって違くて、フランスらしくウサギ肉のシチューなどがある時も。 私が一番嬉しかったのは、カマンベールチーズがあったりデザートの種類も豊富だった事でしょうか。そしてバケット（スライスしてあるもの）も取り放題でした。 こんなに食べても太らないフランス人ってどういう事？！と疑問だったのですが、先生曰く、1日3食をがっつり食べて間食をなくせば太らないらしいのです。 （私もニュージーランド人の友達も2ヶ月で結構太ったのでやはりフランス人だからこそなのかもしれませんが・・・）