アストン大学

アストン大学は総評として満足度は高かったです。私のコースは比較的時間があったため、プライベートにも時間を注げたことが大きいと思います。バーミンガムの立地を利用してイギリス国内やヨーロッパ各国によく旅行にいっていました。ソサエティも3つ参加していました。ソサエティも外国人に対してかなりオープンだったと思います。日本人と接する時間がなかったため、英語力、特にスピーキングは来る前と比べて格段に伸びたと思います。日本人が少ないため、日本人であることが結構珍しがられます。それもあってか、色々な国の友達ができました。日本に帰国してからも、その国に遊びに行ったり、向こうが日本に遊びに来たりして、会うことがよくあります。こういう長い付き合いのできる友達が多くできたことが一番良かったかもしれません。

私が通っていたコースでは、いくつか授業以外にイベントがありました。まず週に1度体育館で運動するイベントがありました。同じコースの留学生が集まってバスケットボール、卓球、バドミントンなどをしていました。普段クラスの違う学生とも会えるので、人脈が広がります。他にも、ケンブリッジやリバプールやバースに旅行に行くイベントもありました。同じコースの人皆でバスで出かけます。他のコースや学部の友人を誘ってもOKでした。この他のイベントとしては、クリスマスパーティやチャイニーズニューイヤーを祝うイベントなどがありました。また、ソサエティもたくさんあるので、自分の興味に合わせて、色々参加してみるのがいいと思います。

市内にバスが走っていますが、ほとんど利用しませんでした。必要なものはほとんど徒歩圏内にあったからです。郊外に行く必要性は特になかったです。電車の駅は３つあります。バーミンガムはイギリスの中心当たりに位置しているので、イギリス国内を旅行するのにはとても便利でした。National Express とMegabusも徒歩圏内のバス停から乗ることが出来るため、イギリス旅行はそちらを利用しました。一番便利に感じたのは、バーミンガム空港があることです。こちらは、バスか電車でアクセスすることになりますが、格安航空もたくさん飛んでいるので、よく利用しました。ヨーロッパ大陸に往復30ポンドくらいで行けたりします。アストン大学は旅行するには最高の立地だと思います。

他の大学と比べて日本人はかなり少ないと思います。当時、アストン大学の留学生窓口で聞いた際は日本人は5人しかいないと担当の方が言っていました。実際に普通に生活をしていて日本人に会うことはほとんどなかったです。それなので、常に英語で生活することになります。英語の上達のためには良い環境だと思います。お隣のバーミンガム大学のほうに行けばある程度日本人の方がいるみたいです。アストン大学というよりも、バーミンガム自体がかなり多人種な街でしたので、大学も現地の方以外に、中国、東南アジア、中東、ヨーロッパの人が多くいました。色々な国のソサエティも有り、日本人でも他国のソサエティに参加することが出来ます。私は興味のある国のソサエティにいくつか入り、その国の文化を学ぶことが出来ました。

私は大学構内の寮の14階住んでいました。良かった点は、教室まで近いため授業の15分くらい前に出れば間に合うこと、大学構内に住んでる友達とすぐに会って遊んだりできることです。また、大学構内に住んでいれば昼に一度自分の寮に戻って昼ごはんを食べることが出来ますので、食費の節約が出来ます。利点は色々あったのですが、問題点もかなり多かったです。一番困ったのがキッチンが汚いことです。誰と同じフロアになるかにもよりますが、はずれを引くと本当に汚いです。もう一つ大きな問題は、火災報知器が頻繁になることです。しかも、夜中になることが1年で5回はありました。これがなると住人は外に出ないといけません。しかも点検が終わるまで部屋に戻ることができません。大学外のアコモデーションに住んでいるほうが平穏な生活が出来るかと思います。

滞在している中で危ないかなと感じることは何度かありました。帰りが遅くなって街から大学の寮に帰っている際に、地元の人に絡まれそうになったり、こっちに向かって罵倒されたりということが何度かありました。1番危なかったのは車の中から何かを投げられたことでした。これは全て夜歩いている時に起こっています。しかし、どれも特に被害はなかったですが、注意が必要だと思いました。昼間は外出していても特に危ない目にあったことはなかったです。大学キャンパス内は基本的に安全だと思います。私は見たことはないですが、大学内の寮の1階に住んでいて窓ガラスが割られたという方がいました。海外なのでどこにいてもある程度気を付ける必要があります。

街中にあるだけあって遊ぶところはたくさんあります。パブに行ったり、ビリヤードをしたり、クラブにいったり、映画を見たり、ご飯を食べに行ったり、カラオケに行ったり、ボーリングをしたりほとんど何でもできると思います。映画は日本に比べて半額以下だったので、毎月のように行っていました。パブも至るところにあるので、よく友達と飲みに行っていました。ほとんど遊びの内容としては日本にいる時と変わらなかったです。大学によっては周囲に何もないところもあるみたいなので、その点ではかなり恵まれている方だと思います。これらの場所は基本的に徒歩で行けるので、帰りが遅くなっても終電を気にする必要がないので、気が楽でした。誘惑が多いとお金がかかりますが、外国の方と一緒に遊べるのも留学の醍醐味だと思います。

買い物やレストランにはほとんど困ることはないです。まず食べ物ですが、TESCOなどのスーパーが周りにあります。少し離れていますが徒歩圏内に中華街もあります。そこで納豆や醤油など日本のものも手に入ります。中華系のお店は結構たくさんありました。どこのお店にもだいたい日本食が多少はおいてありました。食べ物以外の買い物ですが、ショッピングモールがあるので、そこに行けばだいたい手に入ります。服もH&M,Zara, TOP　SHOPなどが至るところにありました。残念ながらユニクロはありません。レストランも充実しています。中華、和食、インド、タイ、スペイン、パブなど選択肢は様々です。レストランの種類は多くて逆に悩むレベルでした。ローカルの人にお勧めを聞くのが一番だと思います。

学校はかなり市街地に近いところにあります。キャンパスを出るとすぐにお店が有ったり、家があったりで、自然はほとんどないです。キャンパスの敷地は比較的狭いほうだと思います。私はコンパクトなキャンパスが好きなので良かったです。寮から授業へ移動する時や、次の授業に移動するときに移動が少なくて済むのが利点だと思います。アメリカの広大な敷地の中にある大学を望んでいる方には間違いなく合わないです。それに比べてバーミンガム大学のほうはとても広く、アストン大学とは対照的です。アストン大学敷地内には小さいですが、池があります。暖かい時期にはその周りでBBQをやっている学生もいました。人種の観点から言うと、アジア系、中東系の方が多く、国際的な雰囲気があります。

私の通っていたコースはIELTSの勉強をしたり、他に自分が好きな授業を受けたりすることができるコースでした。先生はほとんどイギリス人の先生が多かったです。一部の科目で中国人、ドイツ人の先生がいました。このコース自体が外国人向けということもあり、先生はクリアな発音で聞き取りはしやすかったです。また、分からないことは丁寧に教えてもらえます。オフィスアワーなどもあるので、その時間を活用して色々聞くことが出来ます。イギリス人以外の先生の中でたまに、かなり発音に訛りがあり、聞き取りづらい先生もいました。世の中には色々な英語があるとポジティブにとらえれば問題ないです。実際に他のコースにはイギリス人以外の先生もたくさんいますので、学部や院の本コースに行く人はその練習になると思います。