ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校

学生寮は新しめで綺麗なところもあれば、古くあまり綺麗でないところもあります。交換留学生は通常一番綺麗な寮に否応無く入れられます。私の時は選択肢は他にありませんでした。綺麗なところは寮費も高く、私の寮は5人とシェアして、部屋も二人部屋で月に８００ドルでした。古めの寮であればもう少し安いと思います。 セメスター終わりにシングルルームにしたかったので、申請したのですが、残念なことに変更可能な空き部屋がないとのことで申請が却下され、通年同じ二人部屋で過ごしました。 毎週一度、掃除する人が来てくれるので、お風呂場もキッチンも綺麗にしてくれました。シャワールームは二つ、トイレは一つです。キッチンは広めですが、備え付けの電化製品は電子レンジと冷蔵庫しかないので、その他のものが必要な人はシェアする人と相談しながら買い揃えた方がいいと思います。 私はシェアしていた韓国人が大きい炊飯器をもっていたので、それを一緒に使わせてもらいました。アメリカ人のルームメイトがコーヒーメーカーをもってくれたりしていたので、電化製品はあまり買うものは無かったです。包丁類、食器類は何も置いていないので、自分で買う必要があります。

交通機関に関してはあまり好ましくないです。4年間滞在する人であれば、中古の車を買って、帰国する時に売るというのも手だと思います。台湾から来ていた交換留学生の中には、中古車を買っている子もいました。 寮から授業を受ける校舎まで歩いて１５分ほどかかります。学内バスだと5分程なのですが、朝のラッシュ時間だと満員で乗れずに次のバスを待たなければいけないこともあります。 歩いていけるスーパーなどもないので、買い物や外食時には学内バスもしくは公共バスを使う必要があります。本数もかなり少ないので一本逃すと大変なことになります。 シティに出るには電車が走っているのですが、片道2時間ほどかかります。途中一回乗り換えが必要です。電車も一時間に一本、ひどい時だと二時間に一本くらいしか走っていないので、休日シティで遊びたい人は朝早く起きて出て行くといいと思います。待合室のような場所はないので、プラットフォームに立ちながら待たなければならないのですが、冬は非常に寒いのでかなり防寒していった方がいいです。 電車を使う場合はラウンドトリップといって往復券を買った方が少しお得です。また何度もシティを訪れるのであれば１０回分の回数券がオススメです。

ストーニーブルックは森の中にあると言っても過言ではないくらい、何にもない田舎町なので、自然にとても恵まれています。私は花粉症をもともともっていたのですが、冬終わりから春にかけては結構花粉がひどく辛かったので、日本から花粉症の薬を送ってもらっていました。なので花粉症の方は少し気をつけて行った方がいいと思います。学内でも学生クリニックがあるので、購入は可能なので心配しなくても大丈夫ですが、学内クリニックの場合保険が使えないと薬が高いので注意が必要です。 ランニング好きにはもってこいの場所だと思います。湖も近くにありますし、ランニングするには気持ちが良い環境だと思います。小道も沢山あるので、緑に囲まれた静かな道を探すのも楽しいかもしれません。 バスで２０分程行くと隣町に行けるのですが、そこに行くと辺り一面海が広がっているので、夏場には見晴らしもよく、友達とぶらぶらするにもオススメです。 冬場はかなり雪が積もります。シティよりも遥かに多く雪が積もります。駐車場に停まっている車が埋まり、一階の寮の窓が雪で埋まって、何も見えなくなるほどなので、長靴は必須アイテムです。雪だるまを作ったりして遊ぶ学生も沢山いましたよ！

ストーニーブルック周辺の学校外で食事する場所は徒歩圏内では残念ながらほぼ無いです。私が居た頃は駅前にドーナツ屋さんとアイスクリーム屋さんと小さいバーが一つあるだけでした。 なので一番おすすめなのが、車を持っている友達を見つけることです。車で１０分も走れば、チェーン店の飲食店が立て並んでいるので、友人との外食にも困ることはありませんよ！ 車がどうしても難しいという方は、学校のバスをオススメします。週末だけなのですが、ショッピングモールや大型スーパーに行くバスが学内から無料で走っています。一時間に一本くらいしか本数が無いので、注意が必要ですが、それさえ慣れれば気軽に買い物に行くことができますよ。 バスで15分くらいのところに大きなショッピングモールがあり、洋服でも何でも大抵そこに行けば何でも揃います。アバクロやホリスターなど有名な洋服ブランドも入っている大型ショッピングモールなので、一日いても飽きないと思います。チーズケーキファクトリーもあるので、甘いものが好きな方にはオススメです。また本が大好きな人は、本を買わなくてもドリンクを購入していくらでも好きな本が読めるカフェがあるので、休日をのんびり過ごすにはオススメです。

大学構内はいつも何かしらワイワイしています。誰でも参加できるようなレクリエーションやエクササイズプログラム（ヨガ、ピラテスなど）があるので、毎日何かしていたい人にはオススメです。私はセルフディフェンスというクラスをとっていました。本物の警察が毎回授業に来て、護衛法を教えてくれる授業でした。女の子の参加率が多く、非常に楽しかったです。毎週同じ時間に同じプログラムが開催されるので、毎回同じものに参加すれば、友達も作りやすいと思います。 色んな場所から学生が集まってくるので、国際色も豊かですし、様々なバックグランドをもっている人と仲良くなれます。 寮内でも季節毎のイベントがあり、独ぼっちになることは少ないと思います。私は常に構内の掲示板を見て、イベントをチェックして、友達作りのために出来る限り参加するようにしていました。 一番盛り上がるのは、フットボールの試合です。みんなお揃いのグッツを身につけて、一団となって応援するので、迫力もありますし、楽しいですよ！ また年に一度、有名人が構内に来て、ライブをしてくれます。何時間も並ぶ大行列になるのですが、学校の体育館で、有名歌手が学生達のためだけにライブをしてくれるので、とっても盛り上がります。

設備はどんどん新しい校舎や寮が立って、新しくリニューアルされています。新しめにできた校舎はデザインにも凝っていて、モダンな感じです。中国をモチーフとされた校舎は小さな噴水が建物内にあって、「禅」をイメージしたようなとても落ち着けるような空間で、リラックスして本を読みたい時にはよくその場所を使用していました。 植物が多めに置いてある室内テラスがある建物もあり、天気が良い日だと自然光が良い感じに入っていて、ボカポカあったまりながら勉強できます。 図書館は２つに分かれていて、非常に大きいです。一人で勉強に打ち込めるような、個別の仕切りのあるブースが沢山あります。コンピューターもあるので、必要なパワーポイントなどは図書館でいつでも印刷が可能です。無料で印刷できるので、私はよく利用していました。 メインの広場には多くの学生が寝転がりながらお喋り出来る芝生があります。冬場は寒いですが、夏場は外で芝生の上でわいわいしながらランチを楽しむのがオススメです。 トイレはあまり綺麗ではなかったです。もちろん頻繁に掃除にきてくれるのですが、やはり綺麗に使えない学生が多く、あまり気持ちが良い感じはしませんでした。

いつもお昼前は非常に混み、レジ待ちで15分以上は当たり前でした。皆がレクリエーションや休憩のおしゃべりなどで集まるようなメインのビルには大きめのカフェテリアが入っています。また寮の近くにもカフェテリアがあり、常に食べ物には困ることはないと思います。 ただ休暇期間は閉まっているので、その時はバスに乗ってスーパーに買い出しにいく必要があります。 食事はフードコートのようになっているので、各場所によって味のおいしさは様々です。メキシカンフードや目の前で生魚を炒めて調理してくれるようなところは、味も良く、栄養バランスも良い感じでした。スライスピザは油っぽいのでまずくはないですが、あまり健康的ではない感じです。 他にもサラダバーやスープバーがあるので、軽く食べたい時は、スープとパンみたいな感じで食べていました。 スターバックスも入っているので、授業の合間によく行ったりしていました。ただ時間帯によっては大行列するので注意が必要です。 食事の会計には学生カードを使うと便利です。常にお金を持ち歩かなくても、学生カードに一定金額をチャージしておけば（スイカやPASMOみたいな仕組みです）いつでも学内に売っているものであれば購入ができます。

私は交換留学生として一年間SUNYで通常授業をとっていました。教授の質はとても高いと思います。 私は当時、あまり英語が上手く話せませんでしたが、常に真剣に質問に答えてくれました。レベルの高いクラスだったとしても、英語力に関わらず、自分がどうしてその授業に参加したいかという意志を教授に話せば、快く受け入れてくれます。私は帰国後も心理学やライティングの教授と連絡を取り合い、自分の研究等の質問をしたりしていました。 テスト前は教授だけではなく、教授のアシスタントをしている優秀な大学院生が相談にのってくれるので、分からないことはとにかく聞いて理解していました。 もちろん、中には自分とは合わない教授もいましたが、初回授業をとれば、個々の教授の雰囲気や人柄が分かるので、「ちょっと違うかな？」と感じたら、別の授業を受講するように選択していました。なので時に授業内容が気に入っていたとしても、教授と相性が合わない場合は、第二候補の授業をとっていました。 初めての留学だと授業について行くのもいっぱいいっぱいだと思いますが、良い教授との出会いによって、良いモチベーションをキープしながら勉強に打ち込めると思います。