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InochiKagerou

  • 男性
  •  / 1975年生まれ
  •  / 東京出身

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全て自分で手続き
留学前の語学力
中級
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学生

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  • アメリカへの投稿
    InochiKagerou
    日本
    0人が「参考になった」と評価
    総合コメント3.0
    滞在者(滞在期間:1999年9月~)2014/11/30
    私には日系人の遠縁の親戚がございます。母方の親戚が戦前米国に移住した関係でほそぼそと縁が続いておりました。ただし私より5歳ほど年下のいとこが大学を卒業する際、親が「日本に行かせたい」と切り出した際問題が起こりました。 話を聞いてみると、日本に就職、留学をしたいのは当人ではなく、親であり、本人は興味がなさそうであること。本人は大学での日本語の授業でいつも成績が"A"であり、日本語に絶対なる自信を持っていること。就職にせよ留学にせよ本人の自主性が鍵なのに、私の日本側の親戚にサポートを過大に期待しているような気配があったことが懸念材料でした。そこで私としては留学を志しても、いざやってみると留学の実態に嫌悪感を持ち辞めていった人が多いこと。留学か就職したいのか分からないなら、一週間ごとに東京など日本各地の親戚の家に泊まっていくことを提案し、手を打ちました。 私の不安材料は当人が非常に日系人として日本語や日本文化の理解に長けているとプライドを持っていたことでして、私の日本語を「変な日本語」として片付ける姿勢に大きな不安を感じました。本人が日本に一ヶ月滞在したあと、私の不安は的中しました。当人は日本が大っ嫌いになり、日本に生涯行きたくないとのこと。私が日本の親戚側に問い合わせたところ、日本語の基礎もできていないので、コミュニケーションに非常に苦労したとのこと。双方ともに相当な不平不満があるようでして、私としては双方の言い分を聞きながら、調整に苦労したことを憶えております。 この事件があってから10年。日米の親戚はそれ以来疎遠になりましたが、留学を含めた異文化コミュニケーションにはお互いが理解できない不安要素はいまだにたくさんあります。私は日本の新聞などで識者が「若い人は世界に出て・・・」などと簡単にいっているのを見かけますが、その弊害を考えて発言しているのか、一度聞いてみたいものです。私は基本的に他者に留学はお勧めしません。それは別に私が留学を悪いものだと思っているから勧めないのではなく、本人が自発的にやろうと思わない限り留学経験を当人が消化することは不可能だと考えるからです。他人が食べていて美味しそうでも、留学は自分には毒にもなり得る。よって、自分が本当に留学をしたいのか、そのメリットとデメリットを天秤にかけながら、選択されることをお勧めいたします。

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  • アメリカへの投稿
    InochiKagerou
    日本
    0人が「参考になった」と評価
    総合コメント3.0
    滞在者(滞在期間:1999年9月~)2014/11/30
    留学におけるプラスとマイナス面の話です。 留学は良い悪いにかかわらず、当人に「自立」を促します。私は留学当初、受講した心理学の教授に「留学をして一人で生活をすると自分で自分の人生をコントロールすることに自信を持つ。それ自体は悪いことではない。ただし、親のアドバイスを聞かなくなり、親との関係が疎遠になるかもしれない」と言われたことがございます。その当時はあまりピンとくる話ではなかったのですが、今はしっくりと頷ける話です。 私は大学院を卒業したあと日系会社に就職したのですが、日米でかなり就職状況も違いますし、また雇用体系も違います。何かとうるさく口挟んでくる親の意見を排斥するようになりました。事実、アメリカに住んだことのない両親が知識もなく勝手にアドバイスをしてくると、こちらが混乱し、事態が悪化したことは幾度と無くあったのです。よって、電話をかけると私の人生に土足で入ってくるような親に対し、嫌悪感が増し、そのまま電話を切ったことは何度もございました。この話を以前付き合っていた日本に留学経験のあるアメリカ人の彼女にしたところ、彼女も自分の親に対して日本留学中、同様のことを感じていたそうで、日本でどのように生活を根ざしていくか、トンチンカンなアドバイスを施してくるアメリカの両親にほとほと嫌気が差したそうです。 考えてみれば留学生を送り出す留学生の親は母国で母国の文化様式にしたがって生活をしています。子供は外国で現地の文化、社会に適応しながら生活をしていくわけで、親からすれば、なぜ子供が些細なことで悩むのか、どうすればいいのか、母国での自分の人生経験に沿ったアドバイスしかできないわけですからムリというものです。 よって、留学は良い意味でも悪い意味でも、当人の自立を促し、それが必ずしも親子関係の改善につながるとは限らないといえるのではないでしょうか。ですから、親子さんの中で、「やっぱり、国際社会の中で英語は必要だから、留学を・・・」と知ったかぶりする方に時折お目にかかりますが、私は非常に複雑な心境で伺うことになります。子供を留学に送り出す場合、最悪、子どもとの関係が悪化することを親は覚悟すべきなのかもしれません。次回は私の実体験を話していきましょう。(続く)

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  • ウェスタン・ミシガン大学への投稿
    InochiKagerou
    日本
    0人が「参考になった」と評価
    国際色、日本人比率5.0
    元在校生(通学期間:1999年12月~2002年3月)2014/11/28
    (続きです) レベルアップし語学力を高めスキルを上げれば、低いレベルにいる同国人と付き合わなくて済む。留学希望者は下記の本を読んでから留学をすることをお勧めします。 1. 「適応の条件」中根千枝著 これはベストセラーになった「タテ社会の人間関係」「タテ社会の力学」「適応の条件」の三部作のひとつであり、日本人の持つウチからソトへの「連続の意識」について深い洞察に富んだ名著。必読。 2. 「甘えの構造」土居健郎著 これまたベストセラー。自分の中にある無意識に存在する、「甘え」の意識について考えさせてくれる。甘えの感覚を持ったままアメリカに留学をすると、しっぺ返しにあうかも。 3. 「コンプレックス」河合隼雄著 直接留学と関連する本ではないが、留学生は現地での生活において、コンプレックスを抱えやすい。言葉できない、家族いない、友達いない、勉強大変、生活悲惨のまさしく「ゼロ」スタートゆえに、心に抱える鬱屈は相当なものになる。私の周りでも何人か精神的な病を抱えた留学生はいたが、心のなかに存在する無意識の世界に誘ってくれる好著。 4. 「ピーター流外国語習得術」ピーター・フランクル著 実に12カ国語を操る大道芸人数学者のピーター・フランクルが子供向けに書いた、語学習得術のアドバイス本。子供向けとはいえ効率よく語学を習得していく技術、やる気には頭が下がる。この本を留学に応用しない手はない。 5. 「留学で人生を棒に振る日本人」 栄陽子著 留学エージェンシーを運営する著者が過去に見てきた留学生の実態を説明する留学紹介本。私個人あまりエージェントはお勧めしないが、エージェントに頼りきりでは留学は上手くいかないといいきる著者に好感。 留学イコール人生であるがゆえに、世界中どこに行っても人間関係に悩まされるのは同じです。人間関係に悩まされない留学をしたいなら人の住まない地域に留学するしかありません。留学とは現地での生活に身を浸して、文化や言語の差こそあれど、外国の人も毎日の生活の中である程度の満足と不満を抱えながら生活をしている点では自分の国の人と同じ、と気づくようになっていく「過程」です。よって留学して見えてくる背景は、留学する前に考えていた華美な外国ではなく、等身大のイギリスなりアメリカです。留学を通し、多くの若い方が外国に偏見のない視点を取得されることを切に祈るばかりです。

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  • ウェスタン・ミシガン大学への投稿
    InochiKagerou
    日本
    0人が「参考になった」と評価
    国際色、日本人比率5.0
    元在校生(通学期間:1999年12月~2002年3月)2014/11/28
    私はWestern Michigan University(以下”WMU”)の大学院に転籍する前にワンセメスターだけCELCISというWMUに付属する英語学校に在籍をしました。目的は英語力の安定化と現地での生活にいち早く適応するためです。私は日本での大学生時代から時折、イギリスの英語学校にサマーコースなどで英語を勉強をしていたのですが、そこで良く頻繁に聞く日本人留学生からの悩みの一つに、現地での日本人との人間関係について悩みを吐露することが多いことに気づきました。 私もWMUに長期の留学をしてみるとその悩みを吐露する日本人の気持ちが非常によくわかりました。この海外で複雑化する同国人との付き合いに関して分析してみると、以下のようにまとめられるのではないでしょうか。 1. 留学当初は友達もおらず、必然的に日本人の場合、日本人同士のコミュティを頼り、現地の情報などを手にすることになる。その際、どうしても持ちつ持たれつの関係が発生し、狭い人間関係の中で生活をすることになる。 2. 留学に必要な技術である語学力を含め、友達などを作ることのできる能力には非常に個々にバラつきがあり、狭い人間関係の中で突出する人はどうしても、他の周囲の人間の嫉妬を買いやすい。 3. 現地の文化と日本の文化ではマナーや習慣、考え方などが違い、うかつに日本人に対しアメリカ流に自己主張などをすると反感を買う場合がある。よって、日本人同士の付き合いにおいても非常に気を使う。現地の文化に染まるか、母国の文化に留まるか、アイデンティティが揺らぐ。 といったところでしょうか。ただし現在在米15年の私の視点からすると、これは日本人に限らず、ロシア人、タイ人、ドイツ人などからも同じような問題を同国人に対して感じると聞いたことがありますから、異国に住む際に生じる普遍的な悩みなのかもしれません。私は日本の大学二年時に、初めてイギリスのサマーコースに参加した時にこの問題に直面し、日本に帰国後、文献を読み漁ったことがございます。心理学、文化人類学、社会学、コミュニケーション学の本を読んでみて分かったことは、この問題に対しては、決定的な対処策がないことです。要は留学をする本人が勉強をしレベルアップするしかない。(続く)

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  • InochiKagerou
    日本
    2人が「参考になった」と評価
    カリキュラム、教材5.0
    元在校生(通学期間:1996年7月~1996年8月)2014/11/27
    (続きです) 授業中、堂々と宿題の答え合わせの際、発言できるようになり、コンプレックスが多少なりとも解消出来ました。また、紙を常に持ち歩き始めたのも大きな武器になりました。私の世代の日本人は英語での会話練習を授業では受けておりません。せいぜい受けたとしてもワンセンテンスぐらいの練習でして英語で回答するということの訓練を受けていないわけですから、英語で回答ができるわけがありません。そこで紙に書きコミュニケーションの手助けにし始めたのですが、一日が終わると持っていた紙に大量の英文、ならびに意味が不確かな英単語が残っていることに気づきました。毎晩、ベットに入る前辞書を片手に意味を確認し、自分の伝えたいセンテンスで間違いがないか翌日、英語学校の先生に確認をするようにしました。またテストは必ず高得点ができるようにし他の学生にアピール。存在感の薄い日本人学生は他の学生に舐められやすいですが、テストの点数が高いことで存在感を出すように努力しました。 一般的に、英語学校に通い挫折してしまう学生は、自分が授業についていけない理由を単純に英語力のせいにしてしまう傾向があるように思います。でも、日本の授業スタイルは講師が表に立ち、生徒が板書をノートに写すというスタイルです。それゆえに一人ひとりの学生の名前を覚えて先生が”What do you think?”と尋ねてくるイギリスでの英語学校のスタイルに馴染めず、日本語でも発言をしたことがないのに、英語で発言を求められパニック状態になる人はままいるものです。おそらく日本の学生に授業で発言を求めても、誰も積極的に発言をしないのではないでしょうか。この違いに気づかないことにはなかなか先には進めません。英語力だけではなく、授業に望む姿勢の転換をも求められることに日本の学生は気づいてほしいものです。 この上記の作成は功を奏しました。2週間目でクラスにまずまず溶け込み、3週間目には初めてヨーロピアンの学生たちとパブに行き、4週間目には毎朝必ず挨拶をされ、大変楽しい一ヶ月を過ごすことができました。ただし、楽しい一ヶ月という感想を持った学生は私の大学からのグループでは私だけで他の大半の学生はもう二度と留学なんかしたくないという感想を抱いたようです。留学の感想は、個人によって大きなばらつきがあることに気付き始めた頃でした。

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