口コミ・評判14件
新規投稿- 総合コメント4.0
- 在校生(通学期間:2015年9月~2016年1月)2016/01/15
- 私がこの大学に在籍する中で感じたその強みと、留学生にとってのメリット、また逆についても述べます。 【強み・留学生にとってのメリット】 ・中国政府が重点を置いて資金を投入する大学に指定されており、国内ではネームバリュー、質ともに高い点。文系は北の北京と南の复旦、理系は北の清华と南の交通という並びに置かれ、理系には世界から優秀な留学生が集まります。→研究分野を学ぶ留学の場合は熱心な現地学生と留学生の中で落ち着いて勉強に励むことができます。 ・キャンパスの一つである徐汇キャンパスからショッピングや流行の中心である徐家汇までは徒歩圏内であり、また駅からも新天地や衡山路などのオシャレなレストラン、バーが集まる場所までも10-20分ほどでアクセス可能です。→徐汇キャンパスに滞在する研究生や、語学留学の学生は遊びにはこと欠かさないと思います。(一つ前のプロットの内容と矛盾するようですが、おおよそ闵行キャンパスに在籍する生徒に当てはまります。) 【弱み・デメリット】 ・中国語留学の学科の運営方法やスタッフ対応は他の大学と比べるとまだ劣っています。留学生担当のスタッフでも簡単な英語も話せない人は多く、授業登録などの手続きも非常に非効率なシステムです。→チューターがいない場合かつ中国語・英語ともに不十分な場合には不便な思いをするかもしれません。なるべく手間や心労をかけずに学習を開始させたい人は复旦大学など長く留学生を受け入れている実績がある大学を選ぶのも手でしょう。 ・他大学よりも留学生同士の交流を図れる場を作るのは個人の努力による部分が大きいように思います。学生団体や大学の組織は活動していますが、その絶対数は比較的まだ少ないのではないでしょうか。→中国人学生や他の留学生との交流を図りたい人はこまめにイベントをチェックする、学外のイベントに参加することも視野に入れるなどの努力が必要かと思います。 【まとめ】以上を踏まえると、私が考える「上海交通大学への留学をオススメしたい人」は、1.理系の研究を行っており、優秀な学生・指導教員の中でじっくりと学習に取り組みたい人、2. 都会である上海で、勉強以外にも様々な体験をしたい語学留学生、でしょうか。私自身は中国の大学の運営方法などに戸惑いを覚えることは多かったですが、優秀な学生と多く出会えたという点で大変良い経験になったと思っています。
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- 治安、安全4.5
- 在校生(通学期間:2015年9月~2016年1月)2016/01/14
- 【上海交通大学・闵行キャンパスの場合】敷地が非常に大きいためか、大学内に警備の方が数名常駐しており、車を使って定期的に巡回を行っています。敷地が広い分、人目につかないようなところが出てくることへの配慮ではないでしょうか。また、本科生・留学生のどちらとも学内寮は深夜24時をもって締め切られ、寮内に入る際にも学生証による電子IDチェックを通り、管理人の目の前の部屋を通ることが通例です。ですので、寮内に不審者が入り込む可能性は低いのではないでしょうか。ただ、キャンパスの周辺は郊外であるだけに街灯が整備されておらず暗い通りや工事現場も多く、これまでに具体的に被害があったなどは聞いたことはありませんが、学外では最低限の注意が必要だと思います。 【上海交通大学・徐汇キャンパスの場合】こちらの寮は留学生用に宛てられた寮は3つ棟がありますが、そのどれもが門限を設定しておらず、また1つは学生証によるIDチェックを行っていますが(それでも電子認証の扉を学生が開けっ放しにする傾向にあるため、とても完全に有効とは言えません)、もう2つは入口に管理人はいますが、椅子に座っているだけで、見知らぬ人が入ってきてもあまり気にせずに通している模様です。こちらのキャンパスはもう一方と比較すると滞在先のセキュリティは劣っているように思います。キャンパス外は都会であるだけに周りは明るい通りが多いですが、車やバイクの交通量が多いことには注意が必要でしょう(こちらは交通規則として赤信号でもバイク・車は交差点で右折していいことが定められ、また基本的には皆道を譲らないため、歩行者にも平気でスピードを落とさずに向かってきます)。
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- 自然環境4.5
- 在校生(通学期間:2015年9月~2016年1月)2016/01/14
- 他の項目で既に述べている通り、上海交通大学に日本から留学を行う場合は、おおよそ都心部の方にある徐汇キャンパスもしくは郊外にある闵行キャンパスに在籍することになると思います。自然環境の面に関してはこの2つのキャンパスの間ではキャンパス内の緑の多さに関しては大きな開きがあると言えると思います。都心部のキャンパスの方は、高層ビルが立ち並ぶ地域の中では背が低い歴史的な建造物が残され、芝生が広がっている区域もあるために、周りの状況を考えると自然は多く感じられるのではないでしょうか。ただ、そこまでこちらのキャンパス自体は大きくはないため、その区域以外では申し訳程度の植木などしかなく、全体の感じとしてはおそらく東京都内の大学の様子と同じような感じではないでしょうか。これに対して郊外の闵行キャンパスはその広大な敷地の中に雑木林のようなところや大きな芝生があるところ、そして学内に川が流れており、大きな湖も2つあります。そのため、春から秋にかけてはその付近のベンチで話し込む学生や、週末には簡易式テントを持ち込んでプチキャンプを楽しむ家族連れの近隣住民もキャンパス内を訪れています。日本国内の大学の規模と照らし合わせてみると初めは広大なキャンパスとその自然に驚くことになると思います。
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- 買い物、飲食5.0
- 在校生(通学期間:2015年9月~2016年1月)2016/01/12
- 郊外の闵行キャンパスは買い物の便利性においては都心部の徐汇キャンパスと比べるとかなり劣りますが、スーパーや日用品購入のための店舗は学内にありますし、外に出てみれば自転車で行ける距離に大型のデパートもあり、(自分の好みを除けば)衣料品や電化製品などの生活を行う上で必要最低限のものはすぐに揃えられる環境にあります。買い物のレパートリー、街の華やかさといった点では徐汇キャンパスが圧倒的に有利であり、国内の高級デパートや百貨店などがひしめく通りまで徒歩10分もかからない時間で向かうことができます。百貨店内には無印良品やユニクロなど日本でもおなじみのテナントも入っており、自らの好みに合った買い物ができることだと思います。ただ、日系ブランドを始めとする中国にとっての海外ブランドは押しなべて1.4~2.5倍ほどの値段が付けられていることも多く、日本での販売価格を考えると気後れすることも多くあります。また、日本食や洋食などの種類の料理を食べたいと思った際にも徐汇キャンパスはかなり便利な地域にあると言えます。対して闵行キャンパスの周りには非常に多くの飲食店が立ち並ぶ通りがありますが、中国国内の各地域の料理などはあっても、本格的な洋食の店などは存在しません。日本食テイストの食事を提供するお店も1、2店舗しかないように思われます。このように、同じ大学の中でもキャンパスによって事情は異なりますが、どちらも生活に必要なだけのものがすぐに手に入るということで非常にいい環境にあるのではないかと思います。
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- 課外活動4.0
- 在校生(通学期間:2015年9月~2016年1月)2016/01/11
- 所属学部の授業等に付随する課外活動と、学生団体やサークル等の学生主導の課外活動に分けて説明します。まず、前者については私が所属していた課程では、授業が実施されない土日にも、履修している授業によってはその内容に関するカンファレンスが参加必須として課されることもありましたが、そこで日頃の授業の中ではなかなか交流できなかったクラスメートとのつながりを深める機会となり、有用な課外活動となる機会もありました。また、所属学部のクラスや、研究科の研究室によっても雰囲気は異なるかと思いますが、生徒達で休日に食事に出かけたり、授業後に夕食を皆で取りにいったりという活動は頻繁に行われます。語学留学者のクラスでも、クラス内での交流が盛んなクラスは多いようで、また授業内で近隣の省へクラス全員でフィールドトリップをしたり、文化体験型の授業を行ったりといった活動も行われているようです。後者の学生団体やサークル主導の活動に関してですが、上海交通大学は大きな留学生会があり、学期初めやハロウィーンやクリスマスなどの節目ごとにイベントを開催し、学生同士の交流を図っています。ただ、中国人本科生自体がこのイベントに参加する数はそこまで多くはないようであり、現地学生との交流というよりは留学生同士を結びつける役割の方が今のところ大きくなっています。また、BBQや飲み会などを行い日本人の交流を深めるためのコミュニティや日本人主体のバスケットボールチームもあり、日本人同士の交流が行われています。
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- 食堂4.0
- 在校生(通学期間:2015年9月~2016年1月)2016/01/11
- キャンパスによってはバラエティがあり、物価が上昇し続けている上海においては安価な値段で食事をすることができるため、おおよそ満足しています。料理としては一般的な中華料理ばかりですが、食堂によっては西欧料理を提供しているところもあります。朝食は点心やお粥、温めた豆乳が早朝6:30ごろから8:00すぎまで、昼食は10種類程度のおかずから2、3品ほどを自由に選び、ご飯の入ったプレートに載せて提供されるもの、そのほかにもチャーハンや麺などの具材をその場で選び即席で作ってもらうものなど様々なメニューが11:00過ぎから13:00前まで、夕食も昼食と同じメニューで17:00前から18:30ごろまで提供されています。日本とは違い、どの食事のタイミングもそれぞれ7時前、11時、17時と1時間程度取る時間が異なるため、早めに夕食の提供が終わってしまう点は少し不便であるように思えます。また、食堂のメニューに飽きた、もしくは合わなかったなどの理由があっても、値段は必然的に高くなりますが、どのキャンパスの周りにも軽く食事をすることができる飲食店や屋台もあり、そこで1週間済ませる学生も一定数居ます。また、最近は出前のサービスが国内で非常に発達し、学内でも利用者が自分の住む寮の部屋まで届けるように指定するなどしています。このように、仮に食堂に行けない・行かない場合でもまだ食事面で行き詰ることはないのではないかと思います。
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- 設備4.5
- 在校生(通学期間:2015年9月~2016年1月)2016/01/11
- 設備面は日本の一般的な大学と同等くらいの水準にあるのではないでしょうか。比較的充実しているほうだと思います。【インターネット環境】学内で使用可能なWi-Fiのスポットは多く存在しており、敷地のほとんどをカバーしています。また、寮内にも部屋ごとに回線が割り振られており、自由に使用することができるため、短期間の滞在であれば、こちらで携帯の回線やルーターを契約する必要はないのではないでしょうか。【図書館】誰もが使える図書館が学内に2、3つもあるのに加えて、学部の研究棟に付属する図書館もあり、調べ物や自習をする環境は整っています。ただ、この大学の場合はテスト期間でないにも関わらず、多くの学生が図書館で自習を行うため、学期を通して席を毎日席を確保することは困難となっています。【運動のための施設】郊外にある闵行キャンパスには大きなグラウンドや体育館がいくつもあり、ランニングなどの目的で自由に使うことが出来ます。また、ジムも整備されており、上海交通大学に在籍していれば1回わずか数元で利用することもできます。【飲食店・小売店】同じく郊外の闵行キャンパスには敷地内にコーヒーショップ、ベーカリー、青果店、飲食店、24時間営業のコンビニ、理髪店や本屋など非常に数多くの店舗があり、学内のみで生活をできるような環境が整っています。また、都心部の徐汇キャンパスにも24時間のコンビニエンスストアや現在建設中のグラウンドがあり、設備としては整っているものと思います。
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- スタッフの対応2.0
- 在校生(通学期間:2015年9月~2016年1月)2016/01/11
- 以前より実施されていた理系向けの留学プログラムを除いては、文系のプログラム、語学留学のプログラム整備は他の大学と比べると後発であり、まだ大きく後れをとっているように思われます。非常に多くの学生が同じ時期に留学を開始するためか、事務方のスタッフの作業が非効率的であり、学籍登録のための手続きから授業履修に関する一貫の手続きを終わらせることに膨大な時間と手間を要します。ただ、これは中国特有の仕事の進め方(なるべく手間のかかるような仕事を自分では受け持ちたくない、困っている人に代替案を与えないなど、一般的に非効率・丁寧ではないとの印象を受けるもの)が起因しているとも考えられ、一概にこの大学の対応がいまいちと決めつけられるものではありませんが、早い時期から留学生受け入れを行っていた同じ上海市内の復旦大学などの状況を聞くと、まだまだ留学生の受け入れ態勢が整っていないように思われます。スタッフとのコミュニケーションの手段については、英語を話せるスタッフはビザ関係の部署や留学生の生活を担当する部署などには多く在籍していますが、その他の部署ではすべて英語で会話を図ることは困難であるため、なるべく中国語を話すことができる、もしくは中国語を話すことができる友人を介す等の対応が必要ではないかと思います。
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- 国際色、日本人比率5.0
- 在校生(通学期間:2015年9月~2016年1月)2016/01/11
- 上海交通大学は非常に国際色豊かな大学であると言えるのではないでしょうか。理系の研究が盛んであることから、世界中の大学と多く協定を結んでおり、世界各国からの生徒を集めることに成功しています。日々キャンパスを歩いていても英語以外の様々な言語を聞くことができます。肌感覚としての出身地域の割合は韓国、欧州、そして東南アジア、中東、北アフリカの順で多いように思われます。国全体で留学を推進している韓国は専門分野に関する留学はもちろん、語学留学で訪れる学生も多く、学内で大きなコミュニティを有しています。ドイツやその周辺国のように理系分野の研究が盛んな大学を有する欧州からの留学生も非常に多く、ドイツやフランス、ベルギーなどまんべんなく訪れているようですが、歴史的に中国と技術に関する学術交流が盛んであったドイツからの留学生が最も多いようです。その次に幼少期をマレーシアやシンガポールなどで過ごした華僑が大学進学時に上海交通大学を選び、本科生として留学しているというケースも多く見受けられます。日本人比率についてですが、大学の規模自体が大きいため絶対数は多いのですが、上海市の他の大学と比べるとまだ少ないように思われます。語学留学で毎年多くの日本人学生を集める復旦大学、多くの日本人学生を抱える上海外国語大学などと比較するとまだまだ日本人比率は少ないように思われます。ただ、日本人コミュニティも大学内にあり、全く出会う機会が無いわけではなく、その点では不安は無いことかと思います。
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- 講師3.5
- 在校生(通学期間:2015年9月~2016年1月)2016/01/11
- 語学留学、交換留学や研究留学など全てのパターンにおいて、その授業を受け持つのはほとんどが中国人の先生です(経済の学科はマーケティングの授業を欧米出身の先生が受け持つなど例外はあります)。そのため、中国の伝統的な価値観である、先生は尊敬されるべき存在であるとの考え方が大きく働いているようで、世界各国から生徒が集まる語学のクラスや留学生向けの修士・博士課程プログラムではややその色は薄れているようですが、講師は日本の大学よりも比較的高い地位にあるとされています。私が在籍した修士・博士向け課程の講師に限って言えば中国の著名な大学院を卒業した先生、海外の大学院に在籍していた先生などが半分ずつほどいて、中国の問題について生徒に自由に討論をさせるなど、比較的リベラルな先生が多かったように思います。また、学科によっても異なりますが、座学中心より討論中心そして授業へのコミットメント重視のスタイルを採用している先生も多く存在しました。ただ、生徒の評価方法に関してはシビアであり、生徒との個人的なつながりを基に評点するようなケースもありませんでした。語学留学の学生の中には、講師不足から授業がまだ大学院の学生によって受け持たれていたようなものもあったようで、必ずしも毎期すべての授業の質が担保されているわけではないと不満を漏らすケースもありました。
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