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１年間エクセターに住んでみて、ロンドンや他の都市部に比べるとやはり白人が多いと思いました。 大学生以外ではアジア人はほとんど見かけませんでした。余談ですが、特に夜になり飲みに行ったり、クラブで遊んでいると私以外アジア人は見かけないところが多いらしく、すごく珍しがられたりもしました。 街を歩いていると、中流階級の白人の方々がほとんどで、他の人種というと、中東系、インド・スリランカ系の移民の方々も一部居住地があったように思います。ただ、この方々の代からではなくもう１世代上の代から来ているのではないかと思われます。話される英語もブリティッシュイングリッシュそのものでしたし、一部少数の方々を除けば、民族衣装と思われる服を着ている方は非常に少なかったです。みんな洋服を着ていました。 白人が多いという印象ですが、アジア人としてエクセターに滞在し、何か人種的に嫌な思いをしたという特別なことはありませんでした。 始めの頃現地の大学で授業を取ったときには、白人じゃない、というような目で見られた気もしますが、私の思い過ごしかもしれませんし、その後私自身ずっと白人のグループと仲良くしていたので何か引け目を感じることもありませんでした。

街を歩いているとワーキングクラスの方々の象徴（？）であるタウンハウス（道に面しており、家々が隣接しあっていてお庭やパーキングのない二階建てほどのおうち）が街の中心部に行く道で多く見られます。 エクセターに住んでいる限りでは特に高級住宅地のようなエリアは見当たりませんでしたが、決して治安の悪い地域ではないこともわかりました。 上記に書いたようなタウンハウスは家族でも住んでいましたし、未婚のカップルが同棲するのにも使われていました。また、大学生のシェアハウスとしても使われていたようです。 ちょうどこのようなタウンハウスに住んでいた友人に話を聞くと、家賃もそれほど高いわけではなく、ロンドンと比べるとかなり生活しやすい（金銭的に）と言っていました。 街の中心地から離れて、車を少し走らせると牧場のような風景も広がり、農家のおうちは比較的大きく、お庭もついていて家のスペースにもゆとりがあるように見えました。 ただ記載した通り、高級住宅地らしきものはないのですが、イギリスのおうちの特徴として外見では古く見えても中はしっかりしており、いい意味で家に味がでており、セントラルヒーティングシステムと呼ばれる暖の取り方を採用しているおうちも多く、私はなかなか好きでした。

緑あふれるキャンパスでした。キャンパスの工事が始まったときは少し緑が減りましたが、２、３年前にはすでに工事が終わったようなのでもう美しいキャンパスに戻ったと思います。 春になると留学生用のフラットの裏にバックヤードがあり、木々や花が溢れており、池もあったりで、鳥のさえずりが聞こえ、自然に溢れていました。 留学生たちと一緒にピクニックをしたり、日光浴をしたりと、イギリスにいることを忘れるくらいでした。 フラット以外の場所でも、キャンパス内にはお花が植えられており、キャンパス内をお散歩していても飽きませんでした。 空気もきれいで、特に排気ガスで悩んだり、たばこの煙が辛いといった思いも特にしませんでした。 キャンパス内には木を見てみると野生のリスがたくさんいました。日本人の私にとってはリスは珍しく写真を撮ったりしていましたが、現地の人からすると厄介な動物で、あまりかわいい印象は持っていないようです。ペットショップにいるような茶色いのではなく、グレーでちょっとぽっちゃりした大きめのリスです。 ヨーロッパの有名都市を旅するとハトが多いのが印象的でしたが（悪い意味で）、エクセターでは他の野鳥（見ていてかわいらしいもの）がいて、朝のキャンパスは鳥のさえずりとさわやかな空気が気持ちよかったです。

私が留学していたときの様子ではかなり治安は良かったと思います。 ロンドンではやはり事件や不審なことが起きていたりしましたが、エクセターは南西部の平和な街といった感じです。学生街なのでそこまでど田舎というわけではなく、治安は良い、アジア人に対しても人種差別等は特にありませんでした。少なくとも日本人である私は何か人種のことで差別を受けたり危険な目にあったということはありませんでした。 キャンパス内には特に変わった人や、不審人物が現れた！ということも聞いたことありませんでしたし。逆に雨はそこまで降らずとも曇りの日が続き、久しぶりのお天気となると学生達（現地学生、留学生ともに）はバスタオルにビキニといった軽装でキャンパスに現れ、日を浴びながら寝転がるというほどの平和さでした。 私が住んでいたキャンパス内のフラットでは、その建て物に入るのに、キーが必要、各フロアに入るのにキーが必要、自分の部屋に入るのにキーが必要というように何重かにロックがされていたのでセキュリティー面も安心でした。 ２０代前後の若者がたくさん共同生活しているわけなので、女子はそれなりに気をつけるべきところもあるかと思いますが、私は留学していた１年間、怖い思いなどすることなく、平和に楽しく過ごさせて頂きました。

交通の便は決して悪くないです。 ロンドンに行くのも電車、バスと選べますし、安さでいけばバスで、キャンペーン中にチケットを買うと１０ポンド以下で行けたこともあります。 速さで選ぶなら電車です。チケット代は時期やキャンペーンの有り無しによって異なりますが、安いときで２５ポンドほどからありました。 普通に買ったとしても４０ポンドほどだったように思います。 空港は、エクセター空港という小さな空港がありますが、留学生の場合はほとんどここを使うことはなく、近くのブリストル空港（中規模空港）もしくは、ロンドンのいずれかの空港を利用して来る人がほとんどでした。 私は到着時はロンドンの空港でしたが、週末旅行にスコットランドやウェールズに行ったりしたときはブリストル空港を使って、格安航空で旅行もしました。 ブリストル空港まではバスで行きましたがエクセターから１時間もあれば着いたと思います。 また、エクセター内の交通事情ですが、車を所有する学生や地元民が多く、車はよく見かけましたがアメリカほどの車社会ではありませんでした。 ヨーロッパの留学生たちはときどき自分の国から車を持ってきてイギリスで使っているという人もいました。友達にもいたので、一緒にドライブに行ったり、お買い物のときに手伝ってもらったりとお世話になりました。 タクシーはロンドンで見かけるような黒い丸っこいタクシーが走っており、運賃は日本よりも安かったです。

物価はイギリスにしては比較的やさしい街なのかと思います。 ほとんどの方がイギリスの物価は高いと言われますが、それはロンドンあたりのことではないのかなと思います。 エクセターは学生街なので、アパートの家賃や、食費（スーパーマーケットなど）、レストラン、ホテルに関しても、日本より少しだけ安いかなというところです。 スーパーでの買い物をした際には、私は野菜やチーズ、パスタメインで自炊していましたが、日本で買うときより量は多いし、安いと思いましたよ。 ヨーロッパなだけあり、チーズやワインは日本よりも安いし、クオリティーもそこそこ良かったです。 あまりおいしくないと言われるイギリスの食べ物ですが、地域の食材を使って自炊していたため、私はそんなに悪い印象はありませんでしたし。 レストランはピンからキリまでありましたが、サブウェイやデイリーキングなどのファストフード店は日本と同じくらい、もしくは少し安いようにも感じました。 良いレストランはやはりコース料理となってきますので、それなりのお値段はします。でもそれは選ぶ場所によるので、行ってみて値段を見て飛び上がったなどということはありませんでした。 上記のように、他のイギリス都市と比べると物価は安いと思いますので、イギリスに留学したいけどイギリスは物価が高くて諦めているという方におすすめの街です。

夜になると、キャンパス内にクラブができますし、バーも２カ所ほどありました。 一つのバーでは曜日限定で（たしか木曜日）カラオケナイトというイベントをやったりと、結構現地学生、留学生で盛り上がっていました。 私は基本的に街の方のクラブやバーに遊びに行くことが多かったのですが、時々友達に誘われてキャンパス内のクラブに行くと、意外とロンドンなどから割と有名なDJが来ていたり、季節などに合わせたイベントやパーティーが企画されていたりと楽しかったことを覚えています。 エクセター大学は日本でいう学生会のような組織がしっかりしていたので、彼らが勉強面だけでなく遊びの面でもしっかりサポートしてくれていたようで、こちらも安く、近場で遊ぶことができました。 街のクラブやバーで遊んでもそこまで高くはつきませんが、やはりキャンパス内の施設はそちらよりも少し安かったです。 夜以外では、キャンパス内にはカフェもあり学生同士がおしゃべりしたり、授業の合間リラックスできる空間があったり。 ジムもしっかりしたものがあったので、筋トレはもちろん、屋外プールやテニスコート、エアロビクスやヨガ、ピラティス、ポールダンス等さまざまなエスササイズも低料金で楽しめました。

学生街なので基本的に食べるところ、買うところ（食品、日用品、服、くつ等）には困りませんでした。キャンパスからシティセンター（中心地）までは徒歩で行けます。だいたい１５分も歩けば中心に行けてそこでは何もかも揃います。 バスでも出れますが、バスの時間を待つより歩いた方が早いのかと。ただ坂道もありますのでフラットシューズでお出かけすることをおすすめします。 ショッピングについては、H&Mやトップショップ、Zaraなどヨーロッパのファストファッション店も揃っていますし、ちょっとしたセレクトショップのようなお店もありました。 週末お出かけすると、お買い物もしたいし、川のほとりもお散歩したいし、いろんなレストランやカフェも試してみたい！と思うようになり、結構飽きませんでした。 レストランはパブ（日本でいう居酒屋のようなところ）、クラブ、カフェ、ファーストフード（サブウェイやマクドナルドもあります）、きちんとしたレストランもあり、かなりバラエティーに富んでいます。個人的なおすすめはエクセター大学の学生も多く行くし、地元の大人たちも足しげく通うファイヤーハウスというレストランです。夜はパブのような飲み屋になりますが、そこのピザが大きくて、安くて、おいしくて、おすすめです！

エクセター大学ではいろいろな国から来た留学生が集まる寮（イギリスではフラットと呼びます）に１年間ステイしていました。 私が住んでいたところはスタンダード（普通）、エンハンスド（少しきれいな寮）と分かれており、私は後者を選択していました。 フラットメイト（一緒に住んでいた学生）は１フロアにつき１２人で、アメリカ、オーストラリア、ドイツ、イタリア、トルコ、スウェーデン、オーストリア、日本人はわたしのみでかなりグローバルな環境で生活していました。 基本的にお部屋はシェアではなく、一人につき一部屋。小さなベッドルームといった感じでしたが、各部屋にはシングルベッド、大きな勉強机、クローゼット、窓、棚、鏡、洗面台があり、私は満足でした。 このような部屋が１フロアにつき１２部屋あり、バスルーム（トイレ、シャワールームは別）、キッチン、ダイニングルームが共用となっていました。 バスルームは各フロアに３個ずつあり、３〜４人で１つをシェアするといったようになっていたので、基本的には誰かが使っていて待たなきゃいけないということはなかったです。 キッチンは鍋、フライパン、皿などは前学期の留学生達が残していったものをみんなで使ったり少し買い足したりといったところでした。 ダイニングルームには小さなテレビと１０名掛けほどのテーブルといすが備え付けられていましたが、テレビは２０１１年頃から撤去されたとのことです。 このダイニングルームでみんなでインターナショナルパーティをして自国のお料理を披露したり、みんなでわいわいしていたのが非常に楽しかったです。

エクセターはイギリスの南西部に位置しており、ロンドンからは電車だと急行に乗ると３〜４時間です。 特急電車の少し割高なものに乗ると２時間ほどで着けます。 イギリスの中でも南にあるため比較的気候は良かったです。 そのためエクセター大学のキャンパス内には春になるとたくさん花が咲き、学生たちはピクニックシートを敷いたり、タオル等を下に敷いて日光浴をしたり、お日様のもとで読書や課題をしたりしていました。 もちろんイギリスなので、曇りや雨のウェットな日も多かったですが、やはり他都市と比べるとかなり天候には恵まれている街でした。 冬は雪までは降りませんが、東京のように１シーズンに１〜３回降るかどうかのところです。 夏は日本のようにひどい湿気はなかったように思います。過ごしやすかったです。 イギリス南西部はイギリス人がホリデイに訪れたりする場所なので、良く言えば南仏と気候が似ているとも聞いたことがあります。もちろんあそこまで素敵な気候ではありませんが。 一番良い季節はセメスターが始まる秋（９〜１０月）だったように思います。現地学生は昼間はTシャツで過ごしていましたが、私はTシャツに軽く薄手のものを羽織る程度でオッケーでした。夜になるとさすがに少し冷えましたが、夜遊びに行くにも行動的になりやすい良い時期でした。