オークランド

ニュージーランド人の国民性は、とてもフレンドリーな人が多い印象です。フレンドリーといってもアメリカ人のような前のめりの感じでもなく、道端で地図を広げて困っていたら声をかけてくれるというような優しい人が多い印象です。おそらくは大自然に囲まれてのびのびと育った人ばかりだからなのでしょうが、マイナスの面としては時間にルーズなことでしょうか…。基本的に電車やバスは遅れてくるものですし、ストライキ等があるとその日運行していないなんていうこともあります。（もちろん手段が他になければ学校に行けません…）あるいは友人同士のパーティや待ち合わせでも30分遅れるのが礼儀（？）というのが常識というほどの感覚のギャップがありました。最初は日本人の感覚のままで行くと相当ストレスがありましたが、慣れてしまうと逆に日本の細かくてきっちりしたルールが嫌になってきてしまいます（笑）お店も基本的に閉まる時間は早く、16時とか17時で閉まってしまうところもありました。お客さんがいなければ、定時より前に店じまいをしてしまうところもザラです。このあたりも国民性なのでしょうが、日本と同じ感覚でショッピングをしようとすると面食らうかもしれません。

オークランドの気候は本当にコロコロ変わります。基本的に天気予報はあてになりません。よく1日の中に四季があると言われていますが、晴れたり曇ったり雨降ったり…という感じです。しかもそのスケールが大きいので、雨が降る時は思いっきり土砂降りだったり（本当にスコールのようです）冬が雨季に近いのですが、明け方に思いっきり振られると音で目が覚める程です。しかも街中でそれに直面してしまうと、もはや傘を差している意味さえなく、強風で何度も傘がダメになりました…。日本程道路の整備もクオリティが高くないので、基本的にアスファルトの水捌けが悪く、道路の端はいつも滝のような雨が流れています。しかも紫外線が物凄く強いので（日本の7倍）、冬も夏も関係なく、肌の弱い私には皮膚がぼろぼろになってしまい、それだけで精神的にストレスが大きかったです。正直、まったく合いませんでした。オークランドは生活面は基本的に不便は基本ないのですが、気候は人によって合う合わないは大きく出そうです。その後、南島に移動しましたが、個人的にはそちらの気候の方が合いました。（オークランドのように気候の変動が大きくない）なかなか現地で生活をする前に気候にまで目を向ける機会は無いかと思いますが、参考になればと思います。

オークランドを含め、ニュージーランドでは日本のように内科や皮膚科等、自分の好きな病院を選んで受診するという事が出来ません。GP（General Practitioner）という、どんな症状でもとりあえずオールマイティに見て貰える機関があり、いわゆるそこが「病院」という位置づけとなっています。GPで診断を受けた後に、更に専門家の診断・治療が必要であると判断された場合は、紹介状を書いてもらう流れとなります。日本の医療に慣れている私たちにとってこのシステムというのは結構不便で、明らかに自覚症状で「耳がおかしい」「皮膚がおかしい」という症状が分かっているのに、ダイレクトに専門機関に訪れることができないのはストレスとなります。なので、日本にいる時に治せるものは治していくのが一番だと思います。また、紹介されても予約が取れない場合もあり、基本的に重症患者が優先されるため、なかなか自分の治療まで回ってこないということもあります。（そこまでの病気にかからないことを祈りますが…）日本で海外保険に入る際には、現地での付添+通訳付きのものもあるので、英語に自信がない人はそういったものを利用しながら、現地で専用の電話番号に問い合わせて対応してもらうのが良いと思います。

ニュージーランドの一番の魅力といっても過言ではない「自然の美しさ」です。 私はアウトドアが大好きなので大丈夫ですが、ニュージーランドの山と海は、ビギナー向けではなく、本格的なスポーツマン向けの場所が多いなといった印象を持っています。海は、夏でも日本人の私にとっては、寒めで泳ぎませんでした。波は高く海水浴向けというより、サーファー向けです。登山ですが、 トンガリロ国立公園は火山でリスクがあったり、頂上は風がきつく登山困難だったりはしましたが、頂上付近には他では絶対見ることのない緑色の湖があり行く価値がありました。スキーやスノーボードは、プロレベルの人がトレーニングに来る場所としてもニュージーランドは有名です。南島にあるミルフォードトラックは「世界一美しい散歩道」と知られ、ガイドツアーの参加が半年待ちと聞きました。私は時間の都合でいけませんでしたが、次回はぜひ行きたいと思います。「 ロード・オブ・ザ・リング」の撮影地であるホビット村は広く、入場料は高めですが、行く価値ありますし私は気に入り二回も行きました。マオリ文化を特に強く感じれるロトルアの自然も他では見られない絶景です。私はオーストラリアも行ったことがありますが、自然のきれいさはニュージーランドが圧勝だと思います。

私は語学学校に行き出して慣れてきた頃、仕事を探しはじめました。学業もあるので、毎日ではなく週3回か、4回くらい働きたいと思い、日本食レストランで働こうと思い、安易に、クイーンズストリートあたりにある日本食レストランに履歴書を配り歩きました。しかし、なかなか決まりませんでした。オークランドには沢山の日本食レストランがありますが、その多くのオーナーは韓国人と中国人という現実を知りました。中には韓国人のみで、日本人のいないレストランもあります。韓国語ができないとキッチンの人とコミュニケーションができないからだめだとはっきり言われたこともありました。それから、おそらく一ヶ月くらい就活をして、最終NZdaisuki.comという日本向けの求人サイトを通して、レストランの仕事をゲットしました。そこでは日本語ができる韓国人オーナーでした。スタッフは韓国人が多く、日本人は2人のみでした。しかも、日本人はランチの時間には働けるけど、夜は忙しいから韓国語でコミュニケーションとりたいから韓国人だけという理由で日本人は夜のシフトは入れませんでした。日本食レストランで働くのというのも簡単なものではありませんでした。いろんなことありますが、打たれ強く、就活頑張ってください。

私はニュージーランドに留学費をKVBという会社を通して円送金をしました。そして、オークランドに到着してからANZという銀行へ行き口座開設しました。 クイーンズストリートにあるANZの支店に直接行き、口座を持ちたいというと、開設のための予約が必要と言われ、当日ではできませんでしたが、後日行くと何も問題なく作ってもらえました。ANZでは口座維持手数料や引き落とし手数料など一切手数料もかかりませんでしたし、日本よりもずっと良いレートで利子がついたので良かったです。そして、銀行カードにはEFTPOS（エフトポス）というデビッドカード機能がついており、スーパー、レストランやお店どこでも使えます。ニュージーランドでは現金払いより主流です。ニュージーランドでは現金のお釣りの渡され間違いも多いので、個人的には現金よりもEFTPOSを使用されることをお薦めです。これは、クレジットカードのように翌月引き落とされるのではなく、買い物した当日に銀行口座より引き落とされます。また、南島の超田舎に行ってもEFTPOS使えました。また、ANZはオーストラリアにもあり、手続きをすれば同じ銀行カードでつかえるなど特典もあると友達に聞きました。

オークランドには、日本人で子育てしている方がたくさんいます。日本人でニュージーランド人と結婚してオークランドに住んでいたり、日本人カップルの方で、平和な国で質の良い教育の中で子育てをしたいと移住してきた方もいます。また、ラグビーやランニング、テニスなどスポーツを非常に盛んです。 ニュージーランドは税金が高い国でもあるため、公共機関や施設は充実しています。市の図書館もとてもきれいで、free wifiもあります。外国人でも住居証明を出せば図書館カードがすぐ作ることができ、本を借りれます。ちなみに、DVDの貸出（有料）もあります。病院も非常に質が高いと知られています。政府の取り組みで禁煙活動を勧めているので、タバコの価格は年々あがり、喫煙者でたばこを止めたいという人には政府のフリーコールで電話すると指導を受けられます。（外国人でも利用できるみたいです。） 保険についてですが、私は語学学校入学の時、保険にはいることが義務づけられてることもあり日本で保険に入ってから行きました。格安で評価も良かったため、ユニケア海外保険に入りました。私は事故もトラブルもなく保険を使うことはありませんでしたが、ユニケア保険を利用した友達は迅速に対応してくれて良かったと言ってました。

オークランドは、市内のバス路線は多くあります。Britomartに行くと、大きなバスセンターがあり、そこでチケットや定期を購入できます。もし購入方法など分からなければ親切にスタッフに教えてくれます。（しかし、いつも行列です。） バスの値段も妥当かなと思います。しかし、時間通りに来なかったり、バス道が遠回りで、中心街付近だと、徒歩以上にバスに乗る方が時間がかかってしまい便利ではない場合があります。また、最初びっくりしたのですが、ニュージーランド人は穏やかな人多いと思いますが、バスの運転手は非常にあらい運転をします。死火山の多いオークランドでは坂道と曲がりくねった道が多い地形ですが、バスの運転手はカーブに向けてスピードをあげて急カーブをします（普通はカーブはスピードを落すはずなのですが・・）私は車酔いをするタイプでもないのですが、ニュージーランドのバスは少し酔いました。後に、徒歩で生活できる場所を選びました。タクシーはありますが、高めですし、夜にタクシーに乗って怖い思いをしたという友達もいたので１人でタクシーに乗ることは、あまりおすすめできません。また、南島に旅行へ行くときは、飛行機が安く早いです。空港までもクイーンズストリートからエアポートバスが出ており簡単です。

住まいは、ニュージーランドの生活で欠かせないTrade meというインターネットサイとで探しました。私は運良く第一希望の物件で決まり、そこが気に入りニュージーランド生活をずっとそこで暮らしました。そこはとても優しい中国人オーナーのシェアハウスで、中国人、ニュージーランド人、イタリア人など、6人の男女が住んでいました。家は可愛らしい歴史的な建物で、三階建てでした。キッチンは一階にひとつ、トイレ、シャワーは二つでした。トイレやシャワーが少ないと良く言われていましたが、シェアメイトの生活習慣がそれぞれ違うので、特に混んで使えなかったといったときはなく不便は感じませんでした。 私の部屋は日本で言うと6、７畳くらいの狭い部屋でした（笑）可愛いベットと机、洋服入れ付きで、天井も高く大きな窓があり開放的な雰囲気でした。 わたし的には、シェアメイトもみんな良かったですし、オーナーがいつもトイレ掃除してくれたり常に清潔だったので、良かったと思います。場所はパーネルという地域で、オークランド中心街まで徒歩10～15分くらいで便利でした。パーネルという場所は、アートギャラリーや可愛い雑貨の店がたくさんあったり、ニューマーケットまで歩いていけたり、また治安もいい地区になります。

オークランドの気候は日本ととても異なります。ニュージーランドは南半球なので、四季は日本と反対です。事前に、ニュージーランドはめちゃ寒いよーと知り合いから事前に聞いていたので、出発を春である9月まで待って日本を出発しました。しかし、春である9月のオークランドは、私にとって極寒で、しかも風が強く、雨の日も多く、常にダウンジャケットとフードをかぶっていました。傘は風が強くて壊れてしまいますし、雨が降る時間も短く、すぐに晴れたりコロコロ変わるので傘は持たないようにしていました。私はダウンジャケットやレインコートを手羽せない状態で過ごしていましたが、街を歩くと、ニュージーランド人の服装はさまざまです。Tシャツだけの人、ジャケットはおる人、足元を見れば、ブーツ、ビーチサンダル、裸足（笑）ともういろいろです。ですが、日本人にとっては少し寒いかなと思いますので、あたたかい服は充分持っていくことをおすすめさせていただきます。天候が変わりやすいので、なれるまで体調を壊すこともあるかと思いますので薬も念のため日本から持っていかれると安心かなと思います。オークランドは北島にありますが、南島に行くともっと寒いです。でも自然の美しさは世界一レベルではないでしょうか。