momo

King's College Londonの博士課程に進学してからは、パソコン作業が多くなり、一日中座って過ごすことが多いため、身体を動かすようにジムに入会しました。大学のジムは安くて（学生は１年間で180ポンド程度）便利のいい場所にあること、また朝早くから夜遅くまで空いていて都合がよいので、週３日ほど定期的に通っています。ジムの会員になると、ヨガ、ダンス、ピラティス、ボクササイズ、ダンベル運動などのクラスに出放題なので、定期的に通うようになり、同じクラスで毎回顔を合わせているため友達もたくさんできました。その子たちとジム以外でも会うようになり、時間が空いた時にお茶をしたり、夕食に出かけたりしています。ジムのクラスは女性が多く、ダンベル等のゾーンには男性が多いです。インストラクターやジムのスタッフ等とも顔なじみになってきて、みんなフレンドリーなので楽しいですし、ついサボってしまいがちになっても友達がいるので通い続けることができています。ヨーロッパの意識の高い女性は体系をキープするために、ジムに頻繁に通っていることが多いように感じます。ロッカールームでの女子トークで色々話すのも楽しみの一部になっています。

イギリスに留学してから３－４年になりますが、留学して間違いなく良かったと思います。英語は、まだまだ間違いはあり完璧とはほど遠いですが、自分の言いたいことを伝えたり、相手の言っていることを理解することができる程度には上達できたと思うし、何よりも世界中に友達ができ、多くの価値観に触れ合うことができました。また基本的に皆自由で、皆周りの目を気にしている人はほとんどいないし（服装にしても発言にしても）、のびのびと生活できます。皆自分のしたいことをする、けれども自分の価値観を他人に押し付けることはしない、だからといって他人に冷たいわけではない、上手く説明できないですが、それぞれが互いを尊重し合ってると感じます。 今のところ困ったことは、特にないのですが、あえて言うのであれば、アジア人は若く見えるため、お酒が買えない時があります。基本的に日本人に対して良いイメージを持っている人が多く、みんな好意的だと思います。博士の指導教官からは、「日本人は優秀な人が多いから、日本人というだけで賢いんだと、逆の意味で偏見を持ってるよー」と言われたことがあります。今まで人種差別にあった経験もないですし、とても住みやすい街だと思います。

イギリス国内でも住む場所によって全く家賃は違います。勿論ロンドンが他地域に比べて高いです。ロンドン内でもゾーンによって幅があります。また驚くほど年々高騰します。ロンドンでは家賃（光熱費＆インターネット込み）が最低月500ポンド程度、食費は自炊をすれば最低月300から500ポンドくらいで暮らせると思います。あとは交通費が高いです。ロンドンに数年住んでいますが、南の方や東の方の一部をのぞけば治安は悪くないと思います。それでも日本ほど安全な国はないと思うので、気をつけておくにこしたことはないと思います。家を選ぶときには、治安が良い場所かどうかを確認してから借りることをお勧めします。私は今まで怖い目にあったことは一度もありませんが、高級住宅街で治安の良いと言われている場所でも、日本人がひったくりに襲われて、暴力を受けたという話を聞いたことがあるので、夜道は気をつけた方がよいと思います。 天気はとても変わりやすく、イギリス人に「イギリスは1日のうちに四季がある」といわれたことがあるのですが、まさにその通りだと思います。晴れていてもいつ雨がふるか分からないので、折り畳み傘は必需です。また冬の日照時間は短く、寒いのでうつ傾向になる人が多いです。現地の人でもうつっぽくなることがあると言っているので、日本人はもっと慣れるまでは大変かもしれません。

King’s College Londonでは修士を修了し、現在博士課程に在学中ですが、教育の質は高い方だと思います。優秀な講師陣も揃っており、大学の事務手続きも他の大学に素早く親身なように感じます。ロンドン内にキャンパスが４つあり、複雑なのですが、すべて便利な場所に立地しているので、慣れれば色々と便利です。また全てのキャンパスに図書館と、困った時の相談所の砦である“コンパス”という場所があり、どこに相談しに行けばよいか、問題をどうやって解決したらよいかのアドバイスにいつでも乗ってくれます。それぞれの図書館も充実しており、試験期間や論文期間には24時間開放している場合もあり、ほぼ寝泊まりするように利用している人もたくさんいました。日本の大学とは違って、図書館で飲食が許可されているのも最初は驚きましたが、今ではお菓子をつまみながら、紅茶を飲みつつ図書館で過ごすことが普通になってしまいました。試験期間やレポート提出期間は自習室は満室で、パソコンも開いていないことがあるので注意が必要です。図書館内にあるグループ学習室を予約して、クラスメイトたちと勉強会を開いたりもできるのでよく活用しています。

ロンドンはアクセスがとても良いので、ロンドンを拠点にいろいろ小旅行に行けます。バース、コッツォルズ、オクスフォード、ケンブリッジ、ブリストルなどイギリス国内の観光地が日帰り旅行圏内です。旅行会社が行なっているバスツアーを利用されるのも効率よくて良いと思います。電車で行く場合は、目的地によっては４人で行くと交通費半額になることがあるので、人数を４人単位で集めるとお得になることがあります。また学生であれば、Rail Card（１年間有効で30ポンド程度。年々値上がりしているので最新情報はチェックしてください）というものを購入すると、電車代が３分の１、割引きになります。また現地でも知らない人が多いのですが、Rail Cardとオイスターカードを、コンバインすると（地下鉄の窓口に２つのカードを持っていくとすぐに手続きしてもらえます）、地下鉄代がOff Peakの場合に３分の１割引きになります。地下鉄代がかなり高いので、この裏技を知っているだけで週末の交通費がだいぶお得になります。ただ、あまりロンドンから外に出ない方や、Peak時の利用がほとんどの場合はRail Cardはあまりメリットがないと思います。

ロンドンには、色々な見どころがあり、飽きることはないと思います。ほとんどすべての美術館は無料で入場でき、ひとつひとつが１日で回れないほど大きいです。また美術に興味のないひとでも、歴史的な建造物を見るだけでも圧巻なのでお勧めです。またショッピングも主なお店がオクスフォードストリートとレジェンドストリートに密集しているため、比較的しやすいです。また公園もたくさんあり、たくさんの緑があって鳥がたくさんいるので、週末に本をもってのんびり公園で優雅に過ごすのもおすすめです。入場料が高い場所は、日本から友人が来た時にロンドンパスを購入して一気に回りました。ロンドンパスでは、主なロンドンの観光地が回り放題なので、行きたい場所をピックアップしておいて効率良く集中的に回ることをお勧めします。食事はアフタヌーンティや通常日曜日にパブで提供されるローストビーフがお勧めです。またインドからの移民が多いのでインド料理などのエスニック料理がおいしいです。またレバノン料理やタイ料理も現地で人気で、美味しいです。イギリスの食事は評判があまりよくないですが、場所を選べばおいしいものもあると思います。ただ値段が高いものが多いので、自炊することが多いです。中華街やジャパンセンターで日本の食材が手に入りますし、中国料理や韓国料理も同じような調味料や材料を使うことが多いので、比較的安く手に入ることが多いです。

イギリス人は基本的にみんな優しいです。レディーファーストの国なので、基本的に女性はどこに行っても優先です。重い荷物を駅で運んでいると、必ず誰かが手を差し延べて手伝ってくれます。私の住んでいる最寄り駅はエレベーターがないので、帰国の度に大きなスーツケースを持って行くのが大変なのですが、階段では必ず誰かが手伝ってくれるので、今までに荷物が運べなくて困ったことは一度もありません。イギリスに長く住んでいると、日本に帰ると逆の意味でショックを受けることがあります。日本に帰国中に、エレベーターや電車には我先に乗り込む人々、自分だけ扉を通って、後ろから入ってくる人を全く気にしない人々をみるとショックを受けます。それも文化の違いだと思い受け入れるようにしています。ただロンドンは多国籍の街なので、最初は見た目だけでは、どの人がイギリス人かわからないと思います。同じヨーロッパ内でもドイツやオランダでは、イギリス人ほど紳士じゃないようです。 紳士な国ですが、お金に関しては、イギリス人は日本人ほどデートやプレゼントにお金を使わないような気がします。特にケチだと感じることもありませんが、お金を使わずに遊べる楽しみ方を知っているように思います。

ロンドンでの日本人コミュニティーは割としっかりしていると思います。フェイスブックで繋がっていることが多く、集まりがあるとお知らせをくれるので、日本語が恋しくなった時や情報交換したい時などに参加します。学生が多いのですが、会社や政府の派遣できている人、駐在できている人、等もいて、年齢層は様々で、日本ではなかなか出会うことのないような別の業界の人々と話す良い機会にもなっています。また、ロンドンで生まれ育った日本人と友達になることもでき、文化の違いや彼らの苦労話を聞くのも、とても勉強になります。日本に帰国したときにもこの繋がりは大切になってくるので、大事にしています。ただ、ここで友達を作りすぎてしまい日本人同士で固まってしまっている人を良く見るのですが、せっかく異国の地で学ぶという特殊な恵まれた環境にいるのに、日本語ばかりで話していてはもったいないと思うので、ほどほどにしています。 King’s College LondonのJapanese Societyは、他大のような「大学にいる日本人の集まり」とは違い、「日本が好きな外国人の集まり」のような感じで趣旨が若干違うように思います。なので、日本人と交流したい場合はロンドン大学のSocietyに所属することをお勧めします。

博士課程になってからは、毎日既存の論文を大量に読んで、文章化してまとめるという作業が多く、英語の“読み書き”の部分がとても重要だと身をもって痛感しています。イギリスに来てから、“リーディング・スピーキング”の部分でとても苦労したので、日本での英語教育を恨んだこともありましたが、博士課程では日本の英語教育が良く活きていると思います。 また博士課程は周囲の学生を見ていても感じることですが、指導教官によって全然教育の質が変わってくると思います。私は手厚く指導をしてくれる先生で、毎週のようにミーティングの時間を取ってくれるので、些細なことでも気軽に質問できるのですが、忙しい先生が指導教官についている場合だと、全然指導に時間をとってくれなかったり、先生に会うこと自体が大変だったりするようで、結果的に無駄な待ち時間が長くなり博士課程の期間が長くなっている人が多いような気がします。 修士の時と違って、細かい課題の締切がこまめにあるわけではないので、時間には融通が効きます。その分、逆に週末に作業をしたりすることも多くなるため、自分で働き過ぎない様に注意しコントロールすることも大事になってくると思います。

大学の寮は規定があり、ロンドンに初めて住む学生が１年間しか住めないので、博士課程の学生になってからは、友達の紹介で、プライベートの賃貸の家を友人に紹介してもらい、イギリス人の大家さんと一緒に住んでいます。高級住宅街なので立地はとてもよく、夜もとても静かで安心して暮らせます。若干家賃は高くても、安全な場所に住むことをお勧めします。間取りは３LDKで、キッチン、お風呂、トイレは大家さんとシェア―です。大家さんはきれい好きでいつもきれいにしてくれているので、衛生面においても困ることは全くありません。また彼女はとてもお話好きで今日あったことや天気の話はもちろん、イギリスや世界の歴史を良く知っているので、毎日楽しくお話しています。修士課程に在学中よりも博士課程に進学してから、学校において英語で会話する時間が極端に減ったので、英語の良い練習になり助かっています。 また大家さんは自由を尊重してくれるので、深夜遅く帰ったり、昼遅くまで寝ていても全く干渉されず、一人暮らしのような感じなので、とても居心地が良いです。また広いキッチンを自由に使えるので、私の趣味が料理とお菓子作りになり、オーブン料理を楽しんでいます。